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東レ、繊維事業は在庫調整が長引く見通し

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 東レは今期(21年3月期)、新型コロナウイルス感染症による影響で、大幅な減益を想定する。国内外の経済は第2四半期(20年7~9月)を底にピークアウトし、10月以降に回復基調をたどるとの予測だが、繊維事業はサプライチェーンの混乱などでそれよりも回復が遅れる見通しだ。

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 今期からIFRS基準を適用し、連結業績は売上収益1兆9200億円(前期比8.1%減)、従来の営業利益に営業外収支や一部の特別損益を加えた事業利益700億円(44%減)、当期利益400億円(51.8%減)の予想。

 全社売上収益の落ち込み1700億円のうち、繊維が1110億円減と最大を占め、回復の遅れが響く。事業利益は550億円減のうち炭素繊維複合材料が350億円減と最大で、次いで繊維が220億円減。

 繊維は衣料用途、自動車関連など需要減を見込み、コロナ終息後も流通在庫の調整に時間がかかるとみる。足元の生産は、第1四半期(20年4~6月)は衣料用フィラメント、産業用フィラメントともに2割減産、ステープルは1割減産を計画する。

 一方でコロナ対策関連の需要を取り込み、ポリプロピレンスパンボンド不織布のマスク用途、使い切り防護服「リブモア」を伸ばす。

 5月28日に発表した20年3月期連結決算は、繊維事業の売上高8831億円(9.4%減)、営業利益607億円(16.7%減)で3期ぶりの減収減益。米中貿易摩擦、中国市況の悪化、暖冬が影響し、衣料用途、産業用途ともに低調だった。

素材系列別では収益面で凸凹があったが、いずれも黒字は確保した。

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