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ジーンズ加工「サブレ」、リアルな"はきジワ"を再現するヴィンテージ加工が人気

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 ジーンズ加工のサブレ(広島県福山市)は、リアルな〝はきジワ〟などを再現するビンテージ加工を強みとしている。ブランドからの依頼を請け負う一方で、消費者から直接オーダーを受け付ける新規事業も始めている。消費者向けオーダー加工は5月ごろから大きく増加しており、今後もさらに強化する。

(小畔能貴)

 サブレは髙田博文社長が創業して30年以上になる。転職して家業の縫製業で営業をしたが、「意見が合わず」家を出る結果に。仕方なく親戚の事務所のスペースを借り、入手した中古のサンドブラスト機で、ジーンズの加工を手掛けるようになったのが、始まりだ。

■これまでにない表現

 髙田社長はもともと東京の大学を卒業し、機会設計の仕事をしていた。ビンテージジーンズが好きだった知人の影響でジーンズに関心を持ち、アパレルメーカーで1年間働いた後に地元の家業に戻っていた。

 「東京でジーンズを見た時に、いかにも機械を使用した色落ち感が気になった。もっとリアルな表情が実現できないかと思った」と振り返るように、実家を出て始めたジーンズ加工では、これまでにない中古の表現を重視した。そして、NBをはじめとした様々なブランドから受注を集め、正式に法人化した。

 ドライプロセスをメインに、これまで絶えず新しいビンテージ加工の開発に取り組み、数多くのノウハウを積み重ねてきた。例えばジーンズのリアルなはきジワを再現するためには、脚の曲がる人体模型を作製し、それにはかせた状態で独自のスリ加工を加える。ドライストーンと名付けた、水を少量しか使わない独自の加工もある。洗い加工業者とは違う視点で開発したもので、「通常のストーンウォッシュよりも自然なアタリ感が出せる」という。

 受注量はビンテージジーンズがブームだった90年代後半が最も多かった。最近は当時よりも受注量は減ったが、一点物のように個性を重視した加工ニーズが高まっている。

サブレが手掛けた加工ジーンズ
リアルな加工を追求するため膝の曲がる人体模型を活用

■連休明けから倍以上

 ジーンズの加工を、消費者から受け付ける取り組みは、18年から開始した。ホームページを通じて、全国から申し込みがある。電話やメールで打ち合わせて、好みの加工を実現している。

 加工代金は1万2000~3万円が中心。利用者は、国産のビンテージ系のジーンズブランド愛用者が多く、ほとんどが男性だ。

 これまでは月間約10点の受注ペースだったが、5月の大型連休が明けたころから受注が倍以上に増え始めた。「新型コロナウイルスによる影響(自粛生活)の反動では」と振り返る。今後はSNSなどを活用し、オーダー加工についてもっと発信を強化していく。

「個人向けオーダー加工を伸ばしたい」と髙田社長

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