スポーツブランド「フェニックス(phenix)」などを展開するフェニックスが、12月31日をもって事業を終了する。取引先企業には既に事業終了のアナウンスをしているという。
フェニックスは1953年に設立。スキーやゴルフ、アウトドアのウェアを展開しており、1980年代にはイタリアのMaglificio Calzificio Torinese社と提携し、「カッパ(kappa)」ブランドの販売を開始した。スキーブームが業績を後押ししたことで1990年代半ばのピーク時は年商が300億円を超える程成長したものの、その後のバブル崩壊などで業績が悪化。2004年にはオリックスグループの資本傘下に入り事業を継続させ、2008年に中国の大手アパレル中国動向集団有限公司に株式の91%が売却されたことで新体制となり、再スタートを切った。当時は老舗のスポーツ企業が中国企業の手に渡ったことや、売却価格の1円に、債権が1円の計2円で合意し、事実上無償での売却になったことが話題になった。
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事業終了後の展開について同社の広報担当者は「取り扱いブランドのことを含め今後のことは一切未定」とコメントしている。
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