
(出典元:GCWZ, WFN撮影)

中国,西安でのショップインタビュー
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日本ではキングダムの舞台や兵馬俑で知られる中国 西北エリアの古都、西安。ファッションシーンについては、上海や北京と比べてあまり知られていない街だが、深センや成都などに続き、ここ数年急速な成長を遂げている街の一つでもある。
その西安に3店舗を構えるセレクトショップGCWZ。初オープンは2018年と歴史はまだ長くないが、着実に存在感を強めている。今回、そのGCWZの創業者兼オーナーの一人、高明氏に西安にて直接話を聞いた。


WFN:あらためて、GCWZのことをご紹介お願いします。
GCWZ:中国の西北エリアの街西安をベースにしたセレクトショップです。
2018年9月27日に1号店を開いたのち、2019年7月12日に2号店を、そして先日2020年9月18日に3号店をプレオープンしました。
全て西安の市中心部に位置していて、店内は、日本ブランドのディストリビューションをしているShowroomCATSなどを通じて、日本ブランドを中心にしたラインナップになっています。

【1号店】

【2号店】

【3号店】
WFN:ファッションの観点で見た、西安という街の特徴はいかがでしょうか。
GCWZ:経済と同じ様にファッションも、上海や北京と比べると、まだ発展の途中といった感じですね。ただ、亚文化が強いエリアではあるので、発展の中で独自のカルチャーを生み出していくエネルギーや可能性を感じてます。※亚文化:メインストリームではない非主流なものやアンダーグラウンドのものを好むカルチャー。ヒップホップやヴィンテージなどの領域でもこの傾向が見られる。
WFN:メインストリーム以外の部分がベースにあるのは面白いカルチャーですね。ショップとして、ブランドやアイテムを選ぶポイントはどういったものでしょうか。
GCWZ:ブランド自体が有名過ぎない方がいいと考えているので、知名度が高すぎるブランドが多くならないように気をつけています。
街でよく見かけるロゴのアイテムや知名度の高いブランドを選ぶ人ももちろん多い一方で、自分らしい服を選びたい人もどんどん増えています。
亚文化の考え方とも相まって、自分たちのショップの個性がちゃんと出るような店舗作りやブランド選定を心がけています。


WFN:そこにも亚文化の考え方が関係しているということですね。では、中国のセレクトショップの立場からみた日本ブランドの印象はいかがでしょうか。
GCWZ:まず、服作りに対して誠実に取り組んでいる印象があります。毎シーズンのコンセプトがしっかりしているブランドが多いし、基本的に高品質なアイテムが多いです。そういった点はとてもリスペクトしているポイントですね。
一方で、スタンスが受け身だったり、コンサバすぎるブランドも少なくない印象があり、そこが僕らにとっては少し困ることもありますね。
物事に慎重なのか、新しいことを始めるのに意思決定や返答にとても時間がかかるイメージがありますね。時間をかけて待っていても、返事がなかなか来ないこともよくありますね。
WFN:たしかに、海外のショップやバイヤーからよく聞く日本ブランドの印象とも重なる部分がありますね。今回3店舗目のプレオープンおめでとうございます。3店舗を開いたきっかけは何かあったのでしょうか。
GCWZ:もともと3店舗目の場所を探してはいたんですけど、きっかけはポップアップですね。
たまたまポップアップをすることになったショッピングモールとのポップアップのプロジェクトを通じてコミュニケーションしていくうちに、常設店としての可能性も感じて、結果オープンする運びとなりました。縁ですね。
WFN:なるほど、探し続けていたからこそのご縁だったんですね。今後についてはどのような目標や夢をお持ちでしょうか。
GCWZ:西安でしっかりと存在感を出していくことが当面の目標ですが、夢としては日本などの海外進出も視野に入れていきたいと考えています。
西安で一歩一歩やるべきことを進めてチームやショップを高めていけば、どこであっても同じことができると考えているので、やるべきことをやっていきたいですね。
WFN:日本も視野に入れているとは驚きでした。今後のご活躍、期待しています。
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