名和晃平が表参道で個展を開催、鎌倉時代の工芸品をオマージュした新作を発表
Image by: “Trans-Sacred Deer (g/p_cloud),” 2020, mixed media, h1320×w1350×d435mm, NARA TSUTAYA BOOKS, Nara / Japan, photo by Nobutada OMOTE | Sandwich
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名和晃平が表参道で個展を開催、鎌倉時代の工芸品をオマージュした新作を発表
Image by: “Trans-Sacred Deer (g/p_cloud),” 2020, mixed media, h1320×w1350×d435mm, NARA TSUTAYA BOOKS, Nara / Japan, photo by Nobutada OMOTE | Sandwich
彫刻家 名和晃平が、表参道のGYRE GALLERYで個展「Oracle」を開催する。会期は10月23日から2021年1月31日まで。
名和晃平は1975年生まれ。2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻を修了。感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、細胞や粒といった「PixCell」の概念を軸とした生命と宇宙、感性とテクノロジーなどの関係性をテーマとした作品を発表している。2009年には、創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を京都で設立。近年は建築や舞台のプロジェクトにも取り組んでおり、若手アーティスト作品の展示スペースが設けられた「スターバックス コーヒー 京都BAL店」ではアートディレクションを務めた。
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展覧会名「Oracle」は神託や神意、助言を与えてくれるものを意味。会場では近年、名和が取り組む京都の伝統工芸復興プロジェクトから生まれた鎌倉時代の「春日神鹿舎利厨子」をオマージュした、木彫漆箔仕上げの「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud_agyo)」(通称 : 雲鹿)を展示する。その他にも、コロナ禍で海外渡航が難しくなった名和が、スタジオで過ごす時間の中で制作した複数のメディウムや塗料、オイル、油絵具などを混合した複雑な物質性とテクスチャーを生み出すペイント作品や、霧やUVレーザーを用いた新作などが発表される。
会場の吹き抜け部分では、ピアニスト 中野公揮のコンサートにも舞台美術として登場した彫刻作品「Silhouette」を展示。音の旋律から抽出された曲線的な回転体を炭化ケイ素の粒で覆った彫物が立ち並ぶ。
■Oracle
会期:2020年10月23日(金)〜2021年1月31日(日)
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE GALLERY
開館時間:11:00〜20:00
休館日:不定休
料金:無料
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