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繊研plus川島織物セルコンは29日まで、100年後の物作りを考える「織物屋の試み展-其の二-」を、北欧家具メーカーの「フリッツ・ハンセン」青山本店で開いている。同社の伝統技術を生かしたファブリックを、フリッツ・ハンセンのエッグチェアに張り込む協業プロジェクトだ。19年春に日本人デザイナー3人に依頼して1回目の作品を発表した。
人選はビームス創造研究所の南馬越一義クリエイティブディレクターが協力し、三原康裕さん、クリステル・コシェさん、ロク・ファンさんが参加。昨年、来日して設備や伝統技術を見学したなかでデザインを考えてもらい、その後、オンラインの対話で完成させたという。
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ユニークな発想で身近さを感じさせたのは、クリステルさん。クリエイションのアイコンとなるサッカーのジャージーを材料に、金や銀の箔(はく)を和紙に並べて張り、糸状に裁断して織り込む「引箔」の手法を応用して制作。パッチワーク風の図案は、戦国武将のきものの柄を参考にしたという。50着近くのユーズドジャージーを使い、リサイクルにも貢献する。
三原さんは、パイルをカットして模様を出す紋ビロード、漆を使った引箔、むら染めを掛け合わせて、風化して朽ち果てたような風合いに仕上げた。ロクさんは、緞帳(どんちょう)用途で手織りするつづれ織を生かし、「森を織る」イメージで表現。木々やコケが絡み合うふかふかのファブリックを作り、自然の心地良さを体感するような椅子に仕上げている。
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