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スターバックス、10年間で世界に2万2000店を新規出店へ

スターバックス、10年間で世界に2万2000店を新規出店へ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

■コーヒーチェーン最大手のスターバックスは9日、向こう10年間で世界に22,000店を出店することを発表した。自宅でもオフィスでも無い第三の場所「サードプレイス」ではない、新タイプのお店でさらに店舗数を増やす。

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スターバックスは現在、世界に33,000店を展開。店舗数を2030年までに70%近くの増加となる55,000店にするのだ。

新たな店舗にはドライブスルーやカーブサイド・ピックアップを導入した郊外型の店舗から、すでに飽和状態になっているような都心部ではピックアップのみの対応となる新フォーマットで出店する。

スターバックスCEOのケヴィン・ジョンソン氏が明らかにしたところによると、ニューヨークやサンフランシスコ市内にある店舗ではドライブスルーの代わりに「ウォークスルー」を導入する。

事前に注文決済しレジに並ばずに商品を受け取ることができる「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」で、これまでにない効率化された店舗で出店する。

モバイルオーダーはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できることでクレームが減り、顧客ロイヤリティが高まる。スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるメリットがある。

非接触となるモバイルオーダーはお客とレジ係りの物理的な接点がなくなることで感染リスクも最小化できるメリットも最近注目されている。

スターバックスでは昨年10月、モバイルオーダーをフューチャーした「スターバックス・ピックアップ(Starbucks Pickup)」をニューヨーク市内にオープンした。

ペンシルバニア・プラザ内のスターバックス・ピックアップはバリスタがコーヒーを淹れる厨房を含めても1,000平方フィート(約30坪)程度だ。

スターバックスの存在を位置づけた 「第三の場所(サードプレイス)」がないため、利用客がコーヒー等をピックアップするスペースを含めて300平方フィート(8坪)しかないのだ。

スターバックスの新業態は今年2月、カナダ・オンタリオ州トロントのオフィスビル「コマース・コート(Commerce Court)」にもオープンしている。

スターバックスは直近の第4四半期(7月~9月期)決算でモバイルオーダー&ペイが注文全体の24%に達したことを明らかにしている。4人に一人の割合で非接触サービスの需要が加速度的に高まっている。

 スターバックスは浸透しているモバイルオーダーを使ったピックアップ店をウォークスルーという新たなコンセプトで多店舗展開しようとしているのだ。そのため店舗内のオペレーションのさらなる効率化が求められることになる。

スターバックスを店内オペレーションで人工知能(AI)を導入するのだ。スターバックスが「ディープブルー(Deep Blue)」と呼ぶAIを使い、スタッフのスケジューリングや在庫管理を効率化するのだ。

一方、バックオフィス業務をAI利用で圧縮しながら、スタッフの人時を接客サービスにより多く充てることになる。

 今後10年以内では、アメリカ国内のダウンタウンでは受け取り窓口しかない「ウォークスルー」スターバックスができるのかもしれない。

トップ画像:NYマンハッタンにあるスターバックス・ピックアップ。10年で22,000店を新規出店するには都心部の店舗をウォークスルー型にするのだ。ピックアップ店より狭い超小型店になればバリスタの自動化も考えられるのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。10年で世界に2.2万店も増やすというスターバックスの発表に、同社が明らかにできなかったブランク(空白)があります。空白とはバリスタ・ロボット。北カリフォルニアにあるウォルマートでは2店舗にAIロボットが作るスムージー店を導入しています。ロボットアームでスムージーが作れるのに、コーヒーを作れないわけがありません。ただこれを言ってしまえばスタバで働くバリスタに大きな衝撃を与えてしまいます。アメリカ経済を支える雇用をロボットにしてしまうのか!と世間からも叩かれることになります。つまりIT化の問題は、自動化にする「技術」ではなく、皮肉にも「情報」の伝え方です。で、スタバCEOのケヴィン・ジョンソン氏はまずは「ウォークスルー」というコンセプトとAIの「ディープブルー」という概念を示したのです。今後は具体的な部分を小出しにしながら、ロボット導入の大義名分(例えばピックアップより小さくバリスタも置けないほど超小型店)を明らかにするのではと思っています。

 1ブロックに数店ある状況下でさらに2万店以上増やすということは、ロボット化なしにはなし得ないと思っています。オフィスビル内の狭い一角でスタバのロボットアームが忙しく動いているのが想像できます。

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