コンセプトモデル「oka」
Image by: nendo
佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoが、仏具のコンセプトモデル「oka」を発表した。同作は近年変化しつつある死生観や供養観の変化を受けてデザインしたもので、骨壷、香炉、花立、琳の4点セットで構成する。カラーはブラックとホワイトの2色。現時点で一般販売は予定していないという。
日本では少子高齢化や経済的な理由から、継承を前提とした墓の建立や維持管理が困難な家庭が増加しているほか、死生観の多様化に伴い寺院への納骨や伝統的な仏壇に対する価値観も変化。一方でインテリア性の高い器や手軽に身につけられるアクセサリーなど「手元供養」と呼ばれる手法に注目が集まっており、散骨や樹木葬といった故人を自然に還す自由な考え方も普及しつつある。
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okaは供養台を大地、骨壷を丘、花立を湖に見立てて製作。散骨や樹木葬によって自然と一体化するイメージに加えて、手元供養の魅力をデザインに落とし込んだという。線香は立てても寝かせても使用でき、小さな凹みが灰を受け止める香炉の役割を果たす。琳は地面の起伏の一部となっており、指で触れることで内部の鈴を鳴らすことができる。このほか、少量の粉骨を入れて身につけることができるペンダントを制作。ペンダントホルダーは骨壷と同様に丘のような形状で、個人が眠る大地の一部を身に着けているような感覚が生まれるようデザインした。
コンセプトモデル「oka」
Image by: nendo
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