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採用キーワードから読み解く、TOPテック企業10社のカルチャー

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サンフランシスコ発デザイン会社の公式ブログ

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採用ページからは、企業のカルチャーが垣間見える。

求職者にとって、企業の入口とも言える採用ページに載っている情報は、その企業のカルチャーを知り、自分にフィットするカルチャーであるかを見極める上で重要な役割を果たしている。

企業カルチャーは採用キーワードに反映される

今回は米国テック企業10社の採用ページで用いられている企業のカルチャーを表すキーワードと、それに準ずるエピソードを、Textioのインフォグラフィックを参考にご紹介する。

AIツールのTextioは、企業の25,000以上の求人情報を調査し、そこに含まれるキーワードをAIで分析。その結果、例えば、女性よりも男性の方が応募しやすいフレーズの割合が高いことを発見した。

それぞれのキーワードやストーリーを見ることで、企業のカルチャーや、各社が重きを置いている価値観が見えてくるかもしれない。
※なお、このデータは2017年時点のものであるため、現在は社名を変更し、別名になっている会社も含まれます。何卒ご了承ください。

テック企業10社のカルチャーを表すキーワード

  1. Amazon: 変てこに, 変化の速い環境, マニアックに
  2. Apple: 快適に, 自己管理, 熱狂的に
  3. Meta (Facebook): 家族のように, 冷酷に, ストーリーで伝える
  4. Google: 一流, 証明しよう, まずやってみよう
  5. Microsoft: 推進者, 尽きることのない探究心, 競争心
  6. NETFLIX: 引き抜く, 勇敢に困難へぶつかる, 規律正しく
  7. Salesforce: よく働き、よく遊べ, ハングリーであれ, 関係構築
  8. Slack: 永続的な関係性, 意味ありげに, 深く思いやる
  9. Twitter: オタク気質, 学びの意欲, 多様な視点
  10. Uber: どんな犠牲を払ってでも成功させる, ハイパフォーマンスな文化, 全員がスター

※以下で紹介する図の青の棒グラフが男性からの応募の比率が高くなりやすい言葉、紫の棒グラフが女性からの応募の比率が高くなりやすい言葉を示している。

Amazon

Wickedly: 変てこに

Fast-paced environment: 変化の速い環境

Maniacal: マニアックに

Amazonの変化は速い。どれくらい変化が速いかというと、なんと平均で11.6秒に1回、システムのコードのアップデートをしているほどだ。

以下の図をご覧いただきたい。これは、Amazonが一度は開始したが撤退したサービスの数々を表している。

成毛眞『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)より(参考)

私たちが知らないサービスもある。それほど速いペースで始めることも撤退することも決断しているということだ。

まさに変化の速い環境(Fast-paced environment)のカルチャーを表しているエピソードと言えるだろう。

Apple

Comfortably: 快適に

Maintaining control: 自己管理

Empathetic: 熱狂的に

紫のキーワードは、採用ページに載っていると統計的に女性の応募比率が高くなるキーワード。

女性の応募比率が高くなるキーワードが2/3を占めるAppleの採用ページ。そんなAppleは女性の活躍推進を掲げているだけでなく、行動によって示している企業だ。

2019年には国際女性デーに際して女性プログラマーやクリエイターへの支援を行うなど、会社を挙げて活動を続けている。

2022年3月に行われたApple Eventでは登壇者はCEOのティム・クック含め、女性の登壇者が半数以上を占めた。

Meta (Facebook)

Our family: 家族のように

Ruthlessly: 冷酷に

Storytelling: ストーリーで伝える

“Our family”というのは、マーク・ザッカーバーグのこだわり”Open and connected”が反映されたもの。

“Open and connected”とは「世界をよりオープンにし、つなげる」という意味。2017年に変更されたが、それまでは会社のMission statementでもあった言葉だ。

経営会議でも決断をする基準は「“Open and connected”に準ずる決断であるか」。それほど大切にされている概念だ。

Google

First rate: 一流

Prove that: 証明しよう

Tackle: まずやってみよう

Googleの特徴的なカルチャーとして、”Tackle”「まずやってみる」というカルチャーがある。

Googleには“X”という起業家と発明家のチームがある。人々の生活を向上させることを目的としたテクノロジーを構築することを主目的としたチームだ。

世界の環境問題、気候問題など、一筋縄では解決できない課題に対して、テクノロジーと知恵の力で解決を図ろうとしている。

そんな彼らの目標は、困難な課題に対して「10%の改善ではなく、10倍のインパクトを与えること」。

スタートアップ的なスピード感とパッションを持って困難な課題に取り組む姿勢は、まさに”Tackle”するカルチャーを表しているだろう。

Microsoft

Driven person: 推進者

Insatiably: 尽きることのない探究心

Competing: 競争心

Image by マイクロソフトの採用キーワード
Image by マイクロソフトの採用キーワード

Microsoftの初期ユーザー獲得方法はなんと、電話営業でまだ開発もされていないソフトウェアを売り込むこと。

世の中にパソコンというものが普及すると考えていたファウンダーのビル・ゲイツとポール・アレンは、パソコン製造メーカーのMITS社に営業電話をかけ、ソフトウェアの重要性を売り込んだ。

しかし、その当時彼らはMITSのパソコンを所有しておらず、ソフトも全くできていなかった。その後大学のPCを利用し、8週間でBASICを作り上げ、納品に成功したという。

自分達が信じたものを何があっても創り出す、まさに”Driven person”(推進者)たる、熱意ある行動だ。

NETFLIX

Weed out: 引き抜く

Bull by the horns: 勇敢に困難へぶつかる

Disciplined: 規律正しく

Netflixは、日本でも本にもなっているほどユニークなカルチャーを持つ企業だ。パフォーマンスが上がらない人には、十分な退職金を支払った上でクビにしてしまうというまさに”Weed out (引き抜く)”なカルチャー。

日本では従業員がクビになることはどちらかというと珍しいこと。しかしここにいても、会社も従業員もお互いに幸せになれないから、という理由は大変合理的とも言えるかもしれない。

参考:NETFLIXのカルチャーを示したスライド資料

Salesforce

Work hard play hard: よく働き、よく遊べ

Hungry for: ハングリーであれ

Building alliances: 関係構築

Work hard play hard、Building alliancesと言ったカルチャーを表しているのが、Salesforceが主催する世界最大級の企業プライベートイベントDreamforce

元はCEOのマーク・ベニオフのパーティー好きが興じて始まったこのイベント。出演者は大物歌手、ハリウッドスター、大統領、ファーストレディと超豪華。ちなみにX JAPANのYOSHIKIとも知り合いで、YOSHIKIが弾いたグランドピアノが、サンフランシスコのSalesforce Towerの最上階にあるそうだ。

Dreamforceの歴代出演者(参考

もちろん、開催には莫大な資金がかかるのだが、Dreamforceの開催によって顧客エンゲージメントが大幅に高まるため、投資対効果は抜群だそうだ。

Salesforceにとってはまさに最高のalliance (関係構築)方法であり、かつ、ベニオフのライフスタイル”Work hard play hard”を表しているといえる。

Slack

Lasting relationships: 永続的な関係性

Meaningfully: 意味ありげに

Care deeply: 深く思いやる

女性の社員の割合が高いことで知られるSlack。弊社CEOのBrandonが会社を訪れた際も、女性の社員の割合がかなり多く驚いたそうだ。

Slackで有名なのは、やはりアップデートした時のホスピタリティ溢れるメッセージ。

思わずクスッとしてしまったり、ほっこりした気持ちにさせてくれる。

ユーザーに対しての手紙のような温かみも感じられるこのアップデート文章は、ユーザーを深く思いやり、永続的な関係性を保とうとするSlackのカルチャーを体現していると言っても過言ではないだろう。

Twitter

Nerd: オタク気質

Passion for learning: 学びの意欲

Diverse perspectives: 多様な視点

Twitterは、創業者の性格が企業の性格やカルチャーに反映された好例だ。

“Nerd”(オタク気質な人)と聞くと、創業者のジャック・ドーシーを想起させる。Twitter設立の経緯からもその性格を垣間見ることができる。

サンフランシスコにあるCaffe Centroに来ていたジャック。カフェのほど近くにあったPodcast事業を展開していたOdeoのCEO、エヴァン・ウィリアムスを偶然見かけて、すごく話しかけたいと思ったが、シャイすぎて話しかけられなかったそう。

その後、結局話しかけられなかったエヴァンに対し、「今日Cafe Centroで見かけました、ぜひ話をさせてほしいです」とメールを送り、Odeoでインターンを始める。

Odeoのハッカソンでジャックが提案したアプリこそTwitterだったのだ。現在もTwitter本社は元Odeoと同じ場所に建っている。

ちなみにそんなJackだが、若い頃はパンクロッカーだったという意外な過去を持つ人物としても知られている。

Uber

Whatever it takes: どんな犠牲を払ってでも成功させる

High-performance culture: ハイパフォーマンスな文化

All-star: 全員がスター

Uberもまた、創業者の性格が企業の性格やカルチャーに反映された好例だ。Whatever it takesとは、まさにUberのCEOトラビス・カラニックを体現するような言葉だろう。

トラビスほど多くの、そして厳しい修羅場をくぐり抜けて来た起業家は稀だ。トラビス本人も、自身を「世界中で最もラッキーでは無い起業家」と自負している。

その脅威の失敗歴はこちらの記事を参照いただきたい。「どんな犠牲を払ってでも」会社をエグジットに漕ぎ着けた彼の性格がよく分かるだろう。

btraxはどんな会社?

これまで、米国のテック企業のカルチャーを採用ページのキーワードからご紹介してきた。では、弊社btraxの採用ページに載っている3単語はというと、

“Design-driven” – デザインドリブン
“Diversity” – メンバーの多様性
“Fearless in trying something new” – 失敗を恐れない

btraxはサンフランシスコと東京にオフィスを持ち、両者の架け橋となるようなサポートをデザインの力で実現させるべく、日々業務に取り組んでいる。

上記3つのカルチャーはbtraxの強みを表しているともいえる。

デザインxグローバルxポジティブ

スタッフ全員がデザイナーマインドを持って働いている環境。ユニークなバックグラウンドを持つ優秀なメンバーで構成されたグローバルなチーム。

失敗を学びとしてポジティブに捉え、挑戦が歓迎されるスタートアップ的なカルチャー。上記は、btraxに特徴的なカルチャーと言えるだろう。

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