井上会長
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusパルグループホールディングス(HD)は今期(23年2月期)、「スリーコインズ」をはじめとした生活雑貨ブランドだけでなく、大型ブランドに位置付ける「ディスコート」などの出店を進める。「前期は期末店舗数が減ったが、それは周囲(他社)も同じこと。今期はライフスタイル提案型を含む大型店を出すチャンス」(井上英隆代表取締役会長)と捉え、勝負をかけていく構えだ。
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前期は衣料事業で退店が新規出店を上回り、全体の期末店舗が30店減の902店となったが、前期を底に今期はプラスに転じる。すでに4月時点で68の出店と29の退店計画が固まっている。「出店については引く手あまたで、半分ぐらい応えられていない状況。今後も新たな出店計画はまだまだ出てきそう」と店舗数の増加を示唆する。
前期に積極出店や既存店の増床リニューアルを進め、46%増収となったスリーコインズは、今期も積極戦略を採り、大型店「スリーコインズプラス」の開発も継続する。雑貨の「サリュ!」「ラティス」も仕掛けていく。
主力のアパレルについても、大型ブランドのディスコートや「チャオパニックティピー」「コロニー2139」で、大型店の出店を計画している。
ライフスタイル提案型の大型店開発を掲げるなか、退店によって生まれた空きスペースは増えている。「今期、来期が勝負」と位置付け、好立地を狙う。一方で、来期は賃金のベースアップを計画。「収益はできるだけ従業員や配当に回していきたい」とし、成長の原動力となるモチベーションの向上や優秀な人材の獲得につなげていく。
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