合繊生地メーカー小松マテーレが、「小松マテーレ・サステナビリティ・ビジョン」をコンセプトに、独自の審査基準をクリアした素材を集約した環境配慮型総合ブランド「マテレコ(mateReco)」を立ち上げた。
同社は、サステナブルな素材や製品を社会に提供し、SDGsの実現に貢献することを目的にマテレコを始動。これまで開発してきた環境配慮型の素材に加え、「ダントツ撥水 CZ」「スピーサロイヤル EC」「エアシャット MP」「サイレントコーティング GR」という4種類の新素材を発表した。
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「ダントツ撥水 CZ」は、従来の撥水素材「ダントツ撥水」をアップデート。これまでのフッ素系加工ではなく、フッ素化合物を含まない加工を施すことで環境への負荷を少なくした。非フッ素系加工の撥水生地は、フッ素系加工のものと比べ撥水性が落ちると言われていたが、試行錯誤を繰り返し「ダントツ撥水」と同等の撥水性能を備えることに成功したという。開発担当者は、「非フッ素系加工の撥水生地は油を弾かないという特徴があるものの、今後は撥油が必要とされない製品については全て『ダントツ撥水 CZ』に切り替えていけたら」と話す。
Image by FASHIONSNAP
「スピーサロイヤル EC」は、透湿性、防風性を備える従来の「スピーサロイヤル」に用いる薬剤を水系化することに成功。「エアシャット MP」はゴルフウェアやアウトドア用品に採用されていた従来品「エアシャット NT」に高い透湿性を追加することでムレを軽減し、快適性を高めた。「サイレントコーティング GR」は表面のコーティングのバイオ比率を従来の30%から50%まで引き上げたという。
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マテレコに該当する環境配慮型製品は現在売上の20%前後を占めているが、今後は2030年までに売上比率を50%まで引き上げることを目標に掲げる。担当者はサステナブルへの取り組みについて「これまで無意識にやってきたことが実は環境に配慮した取り組みだったことが多く、それがマテレコの立ち上げに繋がった」とした上で「小松マテーレという生地メーカー自体はまだまだ知名度が足りない。今回発表した『ダントツ撥水 CZ』を軸として、より多くの人に認知してもらえる生地屋を目指したい」とコメントしている。
■小松マテーレ
公式サイト
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