Umbrella House, Vitra Campus, June 2022
Umbrella House, Vitra Campus, June 2022
Image by: © Vitra, photo: Dejan Jovanovic

Art

ドイツのヴィトラキャンパスが篠原一男の建築作品「から傘の家」を一般公開 日本の民家が持つ力強さを表現

 スイスの家具メーカー「ヴィトラ(Vitra)」が、建築家の篠原一男による住宅「から傘の家」を再建し、移築した。今年の6月からドイツのヴァイル・アム・ラインに位置するヴィトラキャンパス(Vitra Campus)で一般公開している。

Umbrella House, Vitra Campus, June 2022 Image by © Vitra, photo: Dejan Jovanovic
Umbrella House, Vitra Campus, June 2022
Image by: © Vitra, photo: Dejan Jovanovic
— ADの後に記事が続きます —

 から傘の家は、篠原一男が1961年に建設した住宅作品。高度経済成長期の始まりを象徴するメルクマール的な住宅として、日本の民家が持つ空間の力強さを、から傘状に開く天井の幾何学的な造形によって表現している。篠原一男のアーカイヴを管理する東京工業大学による指揮のもと、2020年夏に開始した解体工事を経て、2021年9月にドイツで再建工事を開始。先月、移築が完了した。ヴィトラキャンパス内では、バックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)とジョージ・ハワード(George Howard)による正多面体の「ドーム(Dome)」 、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)が手掛けたガソリンスタンド「ぺトロール ステーション(Petrol Station)」 に次ぐ3つ目の歴史的建造物として展示されている。

 篠原一男は、1925年、静岡県生まれ。東京工業大学建築学科を卒業後、東工大の教授やイェール大学とウィーン工科大学の客員教授を務め、住宅を中心とした前衛的な建築作品を手掛けた。戦後日本建築界のリーダーとして、住宅論と都市論を基盤とした国内外の建築デザインに多大な影響を与えたとされている。2010年の「ヴェネツィア第12回建築ビエンナーレ」では、生涯の功績に対する「メモリアル金獅子賞」が贈られた。

「NIHON NOIE PROJECT by SOU・SOU」と参画クリエイター

関連記事
「にほんのいえ」プロジェクト第1弾 大分由布院にクリエイターが集結しモデルルーム公開

JA NO.93 篠原一男
著: 株式会社 新建築社
編集: 株式会社 新建築社
メーカー: 新建築社
発売日: 2014/03/10
価格: ¥2,619(2022/07/06現在)

ショートビデオ
最新の関連記事
Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング