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アンバサダーが作るライフウェア ユニクロの「感動パンツ」はトップアスリートの一言から誕生

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アスリート用を一般向けに売り、一般向けをアスリート用に使うことでライフウェアの可能性を広げようとしている
アスリート用を一般向けに売り、一般向けをアスリート用に使うことでライフウェアの可能性を広げようとしている
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 「感動パンツ」の生みの親はトップアスリート――。ファーストリテイリングの柳井康治取締役グループ上席執行役員が、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーの役割について語った。

「我々の考え方を広め、社会に良いインパクトを与える」ほか、トップアスリートである彼らのためにウェアを開発することで「新たなライフウェアを作る」ことだ。感動パンツは、ゴルフのアダム・スコット選手の要望を形にした商品で、現在「全世界のユニクロで一番売れている商品」の一つになっている。

 契約はスコット選手のほか、テニスのロジャー・フェデラー、錦織圭、車いすテニスの国枝慎吾、ゴードン・リード、スノーボードの平野歩夢の各選手と結んでいる。

 選ぶ基準は「世界一を目指すトップアスリートで、ライフウェアのコンセプトに共感できる人」だ。「どんなシーンにも着られる服としてユニクロを普段から愛用してほしい」。彼らのために開発する競技用ウェアは一般向けに販売することもある。

 スコット選手と契約した13年当時、ユニクロにストレッチ素材のメンズパンツはなかった。プレイ時に動きやすいパンツを、との声から「ドライストレッチパンツ」を開発、14年に発売すると、伸縮性が一般客にも受けた。感動パンツとしてブランディングしたところ、世界的にヒットした。

 一般向けの商品をアスリート向けに使うこともある。北京五輪金メダルの平野選手が着用したジャケットは、ダウンとポリエステルの中わたを組み合わせた「ハイブリッドダウン」をベースに平野選手の要望を取り入れ、軽さやフィット感の調整を重ね、開発したものだ。

 東京と北京の五輪・パラ大会でスウェーデン選手団にウェアを提供した際は、「品質、革新的な機能に加え、サステイナビリティー(持続可能性)を求められた」。再生素材を使い、夏の暑さや湿気、冬の寒暖差など過酷な気候に耐えられるウェアを開発した。同国は北京で冬季大会最高の18個のメダルを獲得し、結果を出した。

 「ハイスペックな専業ブランドと比べても、遜色ない機能がユニクロにはある。もっとたくさんのお客様に試してもらいたい」。新たなライフウェアの開発だけでなく、次世代の育成や社会貢献にもアンバサダーと一緒に取り組み、ブランドのファンを増やす考えだ。(柏木均之)

パリ五輪でもスウェーデン選手にウェアを提供する(柳井康治取締役=左=とピーター・レイネボス同国オリンピック委員会CEO)
パリ五輪でもスウェーデン選手にウェアを提供する(柳井康治取締役=左=とピーター・レイネボス同国オリンピック委員会CEO)
ユニクロのロゴ画像

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