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繊研plus小松マテーレは、ポリエステル生地の染色時間を短縮する「WS」の糸加工技術をナイロンでも確立した。顧客のニーズをもとに適用する糸種などを決め、量産を開始する。WSはエネルギーコストの節減効果が大きく「戦略的に拡大していく」(佐々木久衛社長)考えだ。
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WSは糸の構造を分子レベルで変化させ、染料を入りやすくすることで、染色効率を上げた。ポリエステル版は通常に比べ、染色時間が半分で、染料の使用量も約20%減る。低温で染まり、二酸化炭素(CO2)排出量を31.7%削減する。
4年前から事業化を進め、ファッションやスポーツ・アウトドア、インテリア用途に仕掛けてきたが、今年度に入って販売量が急拡大。上期は特に、中東の民族衣装向けで環境負荷を抑える特徴が評価され、前年同期比4倍となった。固定費、変動費両方の削減に寄与し、下期はコスト低減策の重点に位置づける。
ナイロン版は、従来より染色温度を15度下げることができ、CO2排出量を10.6%削減、生産性は6%向上する。染色堅牢度は通常と変わらず、機能加工との組み合わせも可能だ。技術は特許を出願済み。北陸先端科学技術大学院大学と共同で分子構造を解析した。
長繊維のみで、アウトドアやカジュアル、レインウェアなどの用途を想定する。
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