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みなさんこんにちは。
USです。
今回は前回予告していたとおり、機能性の寿命や耐久性については、まだ少し書きたいことがあるので今回もその話を書きたいと思います。
前回のブログ『服の寿命や耐久性に規定はあるのか?という話【1】』では、
●はっ水性については、耐久性の規定がある
●その他の機能性については特にない。(メーカー次第)
●服自体の耐久性も特に規定はないが、洗濯表示が判読できる間は耐用年数だと考えることができる。
というような事を書きました。
機能性の耐久性については各メーカーの基準次第、ということでありましたが、機能性のエビデンスにおいてはSEKマークという認証制度もあります。
SEKマークは機能性繊維を対象にした製品認証マークです。抗菌防臭加工、抗ウイルス加工など様々な高機能性繊維製品に対して、機能性及び安全性を第三者試験機関による試験、その試験結果の第三者委員会による評価をもとに、製品認証を行い、SEKマークを提供しています。「S:清潔」、「E:衛生」、「K:快適」を国内だけでなく海外にもお届けできるように努めています。
一般社団法人日本繊維協議会HPより引用
このSEKマークは認証のハードルが高く(取得コストも結構かかる)、認証を取得する際、規定の洗濯回数後に試験を行い決められた基準をクリアしないといけなかったり、加工に使用する薬剤にも制約があります。この認証がついている製品はそれらをクリアしているので、機能性効果の耐久性や薬剤の安全性が保証されています。
耐久性や安全性を重視するならこういったSEKなどの認証のある製品を選ぶのも一案かもしれません。
ただし、大体の試験は洗濯回数は10回か5回です。
アイテムや洗濯頻度によりますが、効果は『1シーズン着用できるくらいの程度持続する物』だと思っておいた方が良いです。もちろん洗濯回数を重ねていないだけで実際はもっと効果が持続するものもあると思いますが過度な期待は禁物です。(そう考えるとワークマンの50回洗濯のはっ水効果持続はすごく高品質な物だと言えます!)
ここまでの話で、機能性評価には繰り返し洗濯による耐久試験もある、ということは今までのお話でご理解して頂けたと思います。しかし、実際に着用してみると「思ったより効果が持続しない」と感じることや、「20回洗濯後も効果ありって書いてるけど、20回も洗濯してないのに効果がなくなってきたな〜」と感じる事もあると思います。
試験上で耐久性を確認する洗濯試験は、洗濯処理するだけで着用することはありません。ですから着用による劣化は加味されていないのです。また、製造されてから時間が経過したことの経年劣化も加味されておりません。
これらが要因で実際の着用と表示に差が生まれてしまい、結果的には劣化を早く感じることに繋がってしまうことも残念ながらあります。
『洗濯●回後も効果持続』というのはあくまで洗濯処理を繰り返しただけの理論値である、ということも付け加えておきたいと思います。車の燃費カタログと実際に差があるのと似ているかもしれません。
以上まとめると、
●機能性にはSEKという認証基準もあり、このマークがついている製品は安全性と耐久性において信頼性が高い。(1シーズン使用するくらいの洗濯処理回数に耐える)●着用による劣化は含まれていないので思ったより早く機能が低下してしまうこともある
ということです。
最後に、5月から始めた月1回のブログが今回で今年最後となりました。拙い文章でありますが、お付き合い頂きありがとうございました。また、ブログ投稿の際はリツイートや励ましのお言葉ありがとうございました。とても励みになりました。月1回の投稿は来年も続けさせて頂く所存ではございます。(南さん、よろしくお願いいたします!)
南さん、みなさん、来年もよろしくお願いいたします!少し早いですが良いお年を〜。
以上USでした。
ツイッターもやっていますのでこちらもよろしくお願いします。
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