積極出店している期間限定店「ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリ」
ヒューマンフォーラム(京都市)が京都市内で運営する進化型古着店「森」が売り上げを伸ばしている。オリジナルで打ち出す、古着のリメイクやアップサイクル商品が特に人気で、それを軸に提案する期間限定店「ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリ」がけん引している。リメイクやアップサイクルの物作りについては、今春から縫製を業務委託するパートナーを全国で組織しており、生産能力の増強も進めている。
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オリジナルで打ち出すリメイク、アップサイクル商品は、店舗に併設したアトリエのリサークルスタジオを軸に商品化している。アランニットやキルティングライナーを活用したシリーズをはじめ、メローロックミシンを活用したデザインで春からブランドにした「チナツアオヤマ」などが人気だ。
22年は前年を上回るペースで期間限定店を出店。主要都市のセレクトショップや百貨店、ギャラリースペースやレンタルスペースなどに出し、ファンを増やしてきた。12月21~27日には、伊勢丹新宿本店の「リ・スタイルTOKYO」の中に期間限定店を出している。
今期(23年2月期)の売り上げ目標は前期比20%増。直近の11月度は40%増で、目標を上回るペースで推移している。11月の売上高は、ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリのECと期間限定店が約4割ずつ、残りを実店舗で占めた。平均客単価は2万5000円。もともとEC化率は高く、東京などの大都市で買う人が少なくない。期間限定店を強化したことが、売り上げ拡大につながっており、23年も引き続き出店を強化していく。メンズのアップサイクル商品の強化も予定している。
アップサイクル商品の生産については、22年3月からリサークルパートナーズと名付けた縫製の協力メンバーを募集・組織している。例えば「育児が少し落ち着いたがフルタイムでの仕事復帰は難しい」主婦など、縫製のできる人材が社外に現在15人いる。
オンラインで依頼内容を伝え、仕様書やパーツなどを送り、空き時間を活用して物作りしてもらっている。凝ったデザインだが、やりがいを感じるくれる人もいて、生産性が上がっている。
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