CLOを使った授業は一部のクラスで22年度から開始
文化服装学院は24年度、3Dモデリングができ、バーチャル空間でもファッションをクリエイトできる人材の育成を目的に、「バーチャルファッションコース」(仮称)を新設する。ファッション工科専門課程のアパレル技術科3年次に学ぶコースとして設置。実際に服が作れ、製品化の流れも理解し、主に3D・CGソフトウェア「CLO」を使って3Dモデリングができる人材の育成を目指す。
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この1年でDX(デジタルトランスフォーメーション)により3Dモデリングの表現力の水準が向上し、ファッション業界でも販促やサンプルで活用する企業が増えている。「業界でも認知が進み、急速に需要が高まっている分野に対応した教育を行い、業界変革の一助を担いたい。無駄な工程を省き、資源を節約するSDGs(持続可能な開発目標)の流れにも合う」と考え、新コースの設置を決めた。
同校は22年度から、アパレル技術科3年生やファッション高度専門士科4年生向けに、CLOを使った授業を開始。23年度からはCLOを最大60台に増やし、高度専門士科3年生や服飾専攻科技術専攻の学生にも、同様の授業を導入する予定。新コースは23年春から入学案内で募集を開始する。
新コースの教育内容は、同校のCLOを使える教員が作成中。1、2年で商品としての服作りの基礎的な知識と技能を学んだ上で、3年次に3Dモデリングを学ぶため、実物とCLOの両方でサンプルを作って比較する授業なども検討している。卒業後は生産・技術系の分野への就職を想定。今後はメタバース(インターネット上の仮想空間)やNFT(非代替性トークン)などでも需要が広がると見て、技術系から販売系まで広く対応できる人材の育成を構想している。
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