伊藤忠グループでインターネット調査を中心に提供するマイボイスコム(東京、高井和久社長)が、スーツに関するインターネット調査を行った。ビジネスシーンでもカジュアル化が進み、スーツの所有及び着用場面に変化が見られるなか、スーツの所有数は「2、3着」「4、5着」がボリュームゾーン。着用場面(複数回答)は「法事や葬式など」がスーツ所有者の6割近くと多く、「仕事」「結婚式」が4割弱、「入学式・卒業式などのお祝い事」が3割弱となった。スーツの購入場所は「スーツ量販店」が45%で、「百貨店」や「大型量販店」の割合は減少傾向となった。
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調査は4月1~5日に実施し、男女9805人が回答した。スーツの所有者は8割強で、所有数は、「1着」15.0%、「2、3着」36.1%、「4、5着」18.2%、「6~9着」8.1%、「10着以上」5.6%、「持っていない」17.0%となった。今回の調査は4回目で、過去の調査と比べると「1着」及び「持っていない」が増加傾向となった。
着用頻度は「年に1、2回」が25.8%、「年に1回未満」が40.8%、「週に1回以上」は2割弱だった。着用場面(複数回答)は、「法事、葬式」が56.6%、「仕事」「結婚式」が4割弱、「入学・卒業式、七五三などの行事や祝い事」は25.7%。仕事での着用は男性の10~50代、「入・卒、祝い事」は女性の40~50代、「法事・葬式」は高年齢層での着用傾向が高い。男性の10~20代や女性の10~30代では「就職活動」が高くなっている。
購入場所(複数回答)は、「スーツ量販店」が44.7%、「百貨店」25.0%、「大型量販店」18.6%で百貨店と大型量販店での購入が減少している。SCは過去3回の調査では微増傾向だったが、今回は9.7%と若干減った。代わってネットショップが7.8%と微増ながら上昇傾向にあり、オーダーメイド専門店は5.6%とほぼ横ばいも上昇傾向だ。
購入時に重視する点(複数回答)は、「サイズが合う」が購入者の79.6%を占め、「好みの色・柄」「価格」がそれぞれ6割強、「着心地」「好みの形」が各40%台、「素材」31.7%。「好みの形」「体形をきれいに見せられる」「着る目的・シーンに合っている」は女性が男性を大きく上回り、「素材」「着心地」「仕立てがしっかりしている」は女性や高年齢層、「しわになりにくい」は女性の50~70代で高くなっている。
回答者のコメントで特徴的なものは、「大きいサイズを着るのでネットで調べて買う」(男性28歳、購入場所・スーツ量販店とネットショップ)、「スーツ量販店はたくさんの中から選べるし、販売員の知識が豊富」(男性38歳、SC、スーツ量販店、セレクトショップ)、「オーダーで作る方が、自分のサイズに合い、結果的に着やすく長持ちする」(男性48歳、駅ビル・ファッションビルなどのオーダーメイド専門店)、「高級感を求めていないので、着られれば十分」(男性55歳、大型量販店)、「スーツを買った当時は百貨店が最良の選択肢だと思っていた」(男性67歳、百貨店)、「スーツ量販店は一般的なスーツを売っている。ネットショップでは入学式などに着るかわいらしいスーツをたくさんの中から選べる。探しに行かなくていい」(女性27歳、スーツ量販店、ネットショップ)、「サイズ(7号、5号)の合うスーツが比較的見つかりやすい」(女性30歳、スーツ量販店)、「百貨店は良いものが買える。ネットオークションは良いものが安く買える」(女性45歳、百貨店、ネットオークション、フリマアプリ)。
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