2024年2月末決算銘柄の第1弾としてしまむらの第1四半期(2023年2月21日〜2023年5月20日)決算が6月26日に発表になった。同社は毎年2月20日締めの本決算を発表するので、この第1四半期決算は「先陣」を切った発表になり、アパレル業界の動向を一早く知るには絶好の存在なのだ。
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それによると同社の第1四半期決算の主な数字は以下の通り。
・売上高:1571億500万円(前年比+5.2%)
・営業利益:145億3300万円(同−0.6%)
・経常利益:147億4100万円(同−1.5%)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:100億2900万円(同−1.8%)
売上原価は前年976億6900万円から1034億1400万円へ5.8%の伸びで売上高の伸び5.2%を上回った。粗利益は536億9100万円で、前年の516億4900万円から3.9%の伸びにとどまっていて、販管費及び一般管理費の伸びを吸収することができずに営業利益の減益につながった。つまり仕入れコストの上昇が粗利益を減少させている。円安要因、賃上げ、電気料金上昇が影響しているようだ。コロナ禍で2021年第1四半期は赤字決算に陥ったあと、2022年第1四半期決算でリカバリーしたが、今回の2023年第1四半期でわずかではあるが減益決算になってしまった。
しかも、通期(2024年2月期)については、一応微増収微増益を予想したものの、第2四半期については、微増収微減益(営業利益前年比−2.6%、経常利益同−3.5%)を予想したということで、第1四半期決算発表翌日(6月27日)、株価は前日の終値1万4045円から420円安い1万3625円で始まるなど低調な動きに終始した。
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