モリ―・ゴダード
ドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)は、7月31日まで、ロンドンを拠点にする「モリー・ゴダード」のアーカイブピースの受注販売を1階のエレファントスペースで行っている。16年以降の39ピースを扱い、室内にはカラフルなドレスが並んで圧巻だ。デザイナーのモリー・ゴダードにクリエイションを支える要素を聞いた。
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(聞き手=須田渉美)
10年ほど前、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズのマスターコースに在籍していたとき、作品の一つとして友人のパーティードレスを作ったことが、ブランドを始めるきっかけのようなものでした。在籍中、小さなコレクションを見た香港のセレクトショップからオーダーが入って、ビジネスへと発展したんです。当時は、一つひとつ、自分でハンドメードしていたので時間がかかりました。
スモッキングなどのテクニックに新しい要素は加わっていますが、私のドレスは全て〝ボリューム〟によって成り立ちます。そのシェイプとフォルムをどう変化させるか、この考え方は当初から変わりません。チュールなどの透明感のある素材を使うので、見えているものが全てです。ディテールの表現にもかなり気遣います。
今もドレスのコレクションは全てスタジオで制作しますが、チームで取り組んでいるので、たくさんのピースであっても以前よりも作業は早いし、私自身はクリエイションに集中することが出来る。昔からある手仕事を生かして作っているので、何十年も経験を積む必要はないし、自分たちで生産のスタッフを育成しています。だから意図を伝えやすいし、イメージ通りに表現できるんです。
来日するのは2度目ですが、東京の街中で見る日本人のファッションは面白いし、とてもスタイリッシュ。私自身、フ ァッションスナップ誌の『フルーツ』が大好きだったんです。今も原宿を歩く人のファッションは興味深いと感じます。
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