スタッフもゆかたを着て接客する
コメ兵は、愛知県半田市の半田赤レンガ建物で「ゆかた交換会」を開催している。ゆかたを含めアイテム交換会は初めて。リユースへの啓発活動の一環で、消費者との接点を増やし、新規客を拡大する。強化している買い取りにつなげる狙いもある。反応が良ければ、今後の様々なアイテムの交換会などへ発展させていく。
ADVERTISING
(森田雄也)
開催については、「『毎年違ったゆかたを着たい』『人とかぶりたくない』というニーズが高まっている」(坂本直樹コメ兵営業本部中部エリア営業部名古屋本店きもの館K1.2シニアマネージャー兼商品部きものGシニアマネージャー)点に着目した。同社が掲げる「モノは人から人へ伝承(リレー)され、有効に活用(ユース)されてこそ、その使命を全うする」という「リレーユース」の観点も含めて、きものGから発案した。ゆかた交換は消費者が持ち込んだゆかたを、同社が用意した約100点のリユースゆかたの中から選んで交換するもの。持ち込むゆかたはメンズ、レディス、キッズのどれでも可。また、そのままの販売は難しくても、加工して反物や端切れとしても販売できるので、汚れがあったり、破けていたりしても交換対象として受け付ける。
コメ兵が用意したゆかたは、有松・鳴海絞や生地の両面を染色する注染、インクジェットプリントなどバリエーション豊富に揃えた。中にはしつけ糸が残ったままの新品のゆかたもあり、基本的に定価で数万円するものばかりだ。
初日は午前中からゆかたの持ち込みがあり、会場はにぎわいを見せた。また、きものや帯、新品・リユースの振袖、端切れ、大島紬、作家きものなどの販売会も行った。さらに使っていないきものや振袖、帯の買い取りイベントも同時開催した。新聞折り込みチラシを見て来場した地元の女性は、「反物やゆかた、きものを買った。趣味の洋服作りに使いたい」と話した。「リユースを身近に感じてもらいたい」とし、7月24日から28日までの期間中、トータル200人の集客を目標にする。
今回の反応を踏まえて、ゆかた交換会の定番化を検討していくほか、他のアイテムについても同様の交換会が出来るかを模索していく。
ゆかたの販売好調
同社のKOMEHYOきもの館でのゆかた販売が好調に推移している。4~6月のゆかた売り上げ点数は前年比で1.5倍、売上高も2.7倍に伸びた。夏祭りや花火大会などイベントが通常開催され、需要が急増したのが要因。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング