新たに扱う衣料品も人気
「トイザらス」のアウトレット業態が予想を上回る立ち上がりとなっている。早くも2号店を出し、今後の拡大も展望している。
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日本トイザらスは6月9日、トイザらスアウトレット野田店(千葉県野田市)を業態転換でオープンした。同店(以前の業態)は01年のオープンで、売り場面積2200平方メートルの標準店だったが、商圏内で大型SCの開発が進み商環境が変化した。同社はそうしたSC内などに多く出店していたことから、この間は苦戦が続いていたという。そこで野田店を、滞留品を処分して店舗(標準店)の鮮度を高める機能を担ったアウトレットに転換することにした。
高かった什器を低くして見せ方を大きく変え、8000品目を分かりやすく一律20%引きで販売する。チラシは打たず、POP(店頭広告)も省くといった効率的な運営を目指している。
オープン後の動向はベビーカーや自転車といった高額品、旧店にはなかった衣料品などがリードして目標の2倍近い売り上げになっている。「物価高騰の折、価格の安いアウトレットが(消費者に)刺さった」(堀江大助店舗営業本部東日本店舗運営部部長)とみる。
東京、埼玉、茨城といった広域から消費者を呼び込んでおり、周辺の同社店舗の売り上げも落ちていない。さらに売り上げが上振れしていることで単独での収益化も展望できるようになった。
こうした動向を受けて、7月21日には当初の計画にはなかった2号店として、貝塚店(大阪府貝塚市)を業態転換でオープンした。こちらも開店した96年以降の商圏の変化にさらされていた店舗だが、順調に立ち上がっている。
3号店の具体的な計画はないが、「大都市圏のドミナント内の古い店にチャンスがある」としており、店舗網が充実している5大都市での出店をにらんでいる。
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