2022年、「WKW4K」と題して、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の代表作がスクリーンに蘇ったことは記憶に新しい。今回、彼の原点ともいえる初期作品2作を4Kレストアで上映する「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」が開催される。
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大学卒業後テレビの制作に携わり、その後脚本家として映画界にデビューを果たしたウォン・カーウァイ監督。数多くのテレビ、映画の現場を体験したあと、「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」でも上映される初監督作品「いますぐ抱きしめたい」を1988年に制作した。第1作にして香港電影金像奨(中華圏で最も有名な映画祭のひとつ)で評価された、まさに原点ともいえる作品であろう。日本では2005年に上映されて以来18年ぶりの劇場公開となる。
1990年には監督第2作の「欲望の翼」を制作する。洗練された色彩構成や映像手法で、その後のウォン・カーウァイ監督の作家性を方向づけるような作品であった。この映画が香港電影金像奨で好評を博し、ウォン・カーウァイは映画界にその名を知らしめた。今回、2018年のデジタルリマスター版上映の際にカットされたシーンを復活させての上映となる。第80回ヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を授与されたトニー・レオン(Tony Leung)も少しだけ出演している。
「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」は12月8日から、東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下のほか全国の劇場で順次公開される。ムビチケ前売り券はオンライン限定で、9月8日発売。
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