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繊研plus中国も技術開発力が向上し、日本の物作りの競争力は厳しくなっていると言われる。とはいえ、日本人が追求する精巧さで優位にある分野は、まだしっかりと存在する。
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インターテキスタイル上海でジャパンパビリオンに初出展したトーホービーズ(広島市)は、開発した自動刺繍機用ガラスビーズの中国での認知を高めるため、会場に刺繍機を持ち込み、デモンストレーションして見せた。多くの生地のバイヤーはガラスビーズ自動刺繍を実際に見たことがなかったのだろう、かなりの人が立ち止まって見学していた。
用意した刺繍機は、時間の都合で中国企業製。3色のビーズで小気味よくロゴ刺繍を仕上げていく。ただ、じっくり見ると仕上がりは少々甘い。一方、日本から持ってきた直線に縫った刺繍サンプルは、一粒一粒がきれいに整然と配列されて美しい。こちらはタジマ工業製機械で作ったという。
刺繍機業界も中国企業の開発スピードが速いとされるが、多くの日本人が持つ職人技の追求には、今後も自信を持ってよいのだと感じた。
ガラスビーズはこれまで手仕事の世界で需要が高かった。最近は欧州で流行していて、特に光沢があり色の鮮やかさが特徴のガラスビーズをラグジュアリーブランドが採用することも増えているという。トレンド的にも注目だ。
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