凝ったディテールが強みの人気品番「421」
オプティマスユニティ(東京)のカジュアルブランド「フェローズ」が好調だ。インバウンド(訪日外国人)の増加で、直営店と卸の両方で売り上げが伸長。ジーンズブームも追い風になり、若年層を中心に新規顧客が増えている。最近では海外への卸も拡大し始めた。
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フェローズは91年立ち上げ。ビンテージなどに着想しつつ、現代風に再解釈したアメカジアイテムが主力のブランドだ。
定番アイテムが豊富で、特にジーンズが好評。人気品番「421」は、一つひとつが違う色のフロントボタンやチェック柄のスレーキなど凝ったディテールが特徴だ。ワンウォッシュ後に特殊な技術で再度糊(のり)付けし、ジーンズ特有の色落ちが出やすく工夫している。
「強い定番商品があることで展示会ができないコロナ下も安定した発注が得られた」と杉本圭太郎取締役営業統括本部長。ダメージは受けたものの、こうした下支えが大きかったという。
コロナ禍が落ち着いてからは順調に回復した。直営セレクトショップのスマートクロージングストアでのインバウンド客の増加と若年層の間での国産ジーンズ人気が主な要因。卸先も上向き、国内売り上げは19年とほぼ同水準まで戻った。
世界的なジーンズブームと円安の影響もあり、海外卸も拡大している。以前から好調だった韓国や香港などアジア圏が伸びたほか、英・マンチェスターやアイルランドなどでも新規取引先が増えた。欧米での売り上げはコロナ前の約2倍になったという。
今後もジーンズを中心にチノパンなどの定番アイテムを継続して強化しつつ、毎期人気のプリントTシャツなどのシーズン商品で提案に幅を出す考えだ。
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