「ハトラ(HATRA)」2024年春夏コレクションの予約販売が「F/STORE」でスタートしました。実験的なコンセプトでありつつもファッションとして楽しめるプロダクトを展開している「ハトラ」のブランド紹介から24SSシーズンテーマ、要注目アイテムまでご紹介します。
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「ハトラ」とはどんなブランド?
2010年にデザイナーの長見佳祐によって設立されたファッションブランド。分解人類学の領域で境界性という意味で用いられている「リミナリティ」に由来する"リミナル・ウェア"をコンセプトに掲げ、独創的なシルエットや色使いが特徴的な衣服を提案する。早くからファッションとテクノロジーの関係性に着目し、3Dクロスシミュレーションや人工知能などの技術を服作りに取り入れたことでも知られ、デジタルとフィジカルを織り交ぜたデザイン手法を確立している。その活動はブランド事業に収まらず、昨年には文化庁のメディア芸術領域の広報用ウェブサイト「MACC」のヴィジュアル作成やオルタナティブロックバンド「羊文学」への衣装提供なども手掛けるなど、活動の幅を広げている。
画像生成AIモデルを用いた24SSシーズンテーマは「DIAPHANERA」
ギリシャ語で半透明を意味する「DIAPHANES」を語源にした「DIAPHANERA」を24SSシーズンのテーマに掲げ、人工知能の視座を利用してシルエットについて再解釈を行ったコレクションを展開。本シーズンでは人工知能を用いたデジタル作品や彫刻を制作するアーティストの岸裕真をメインコラボレーターとして迎え、同氏が独自にチューニングした画像生成AIモデル「DIAPHANERA AI」を用いて一部コレクションが制作された。鉱石画像を元に構築されたAIモデルは、インプットされたイメージを結晶化させアウトプットする。過去シーズンのアイテムをこのAIモデルを通じて結晶化させ、それをグラフィックとして落とし込んだアイテムを展開するなど、多彩なデザインアプローチが垣間見えるコレクションに仕上がっている。
24SSの予約販売アイテムをチェック
ひねりのあるフォーマルスタイルが叶うテーラードジャケットはブランドらしい仕上がりの一着。コンサバになりがちなテーラードジャケットに、生地を縫い重ねたダイヤモチーフのディテールを配置することで、モードな雰囲気に仕上げた24SSシーズンのアイコニックなアイテムです。
ジャケットとセットアップで着たくなるワイドパンツも見逃せない注目アイテム。スタイリングの中では"名脇役"的な存在のブラックパンツも、ウエスト周りの生地の重なりによって奥行きを感じさせる表情で、一際存在感を放つ仕上がりに。シンプルでタイトなトップスを合わせて、パンツを主役にしたスタイリングが◎。
灯火のように揺れるグラフィックが目を惹く半袖シャツは、淡白になりがちな春夏のスタイリングで活躍してくれそうな一着。カジュアルになりがちな半袖シャツを、小ぶりの襟や比翼仕立ての前身頃、少し長めの袖丈にすることでモードな雰囲気に。
昨シーズン人気を誇った「ハトラ」のブリーチデニムは、今シーズンの注目筆頭株。規則正しい模様を重ね合わせた時に発生する縞模様を表現したデザインを取り入れた一本は、手持ちのカットソーに合わせるだけでモードな雰囲気の着こなしを叶えてくれます。
ブランドの顔と称されるアームカバーは、マストで押さえておきたい注目アイテム。24SSシーズンは大地から繋がる水の流れを彷彿とさせる、コントラストの美しいグラフィックを採用。アクセサリー感覚で取り入れれば、いつものスタイリングをアップデートしてくれること間違いなし。
すっぽりと顔を覆う幅の広いツバが特徴的なハットは、ミステリアスでエレガントな雰囲気を醸し出す逸品。ウールをベースにした生地を使用し、上品かつシックな仕上がりに。
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