Image by: NTN
髙橋伸明が手掛ける「エヌティーエヌ(NTN)」が、バイオベンチャーのスパイバー(Spiber)が開発した人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(Brewed Protein)繊維」を使用したアイテムを「[BETA 003] 2024年秋冬コレクション」として11月に発売する。
ブリュード・プロテイン繊維は、植物由来のバイオマスを原材料に、微生物の発酵プロセスにより生産される人工タンパク質素材。シルクのような光沢と繊細さを持つフィラメント糸やなめらかな肌触りのカシミヤ、嵩高性に優れたウールのような紡績糸に加工することができる。また、環境リスクが指摘されるカシミヤ繊維と比較した場合、温室効果ガスの排出量の大幅な縮小や土地や水の使用量の削減が期待できるほか、素材自体が環境分解性を有するため、製品の設計によっては石油由来製品によるマイクロプラスチック排出の課題解決への貢献が見込めるという。
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エヌティーエヌでは今回、ブリュード・プロテイン繊維とリサイクルウールを使用したボア生地を採用。使われなくなった衣類や縫製工場から出るウールの端切れなどを原料にした反毛ウールにブリュード・プロテイン繊維を取り入れた同素材を使用した製品がブランドから発売されるのは今回が初となる。
展開されるアイテムは、ジップアップボアライナー(14万800円)、リバーシブル仕様のノーカラーベスト(8万300円)、スカーフ(4万2900円/いずれも税込)の3型。いずれにも、コットン繊維に一部ブリュード・プロテイン繊維を配合したネームタグが付けられる。
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