あるブランドを好きな理由として圧倒的に多いのが「デザイン」や「スタイリング」という意見。
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しかし見た目は魅力を構成するひとつの要素でしかなく、ブランドそのものの美学を語るときには様々な捉え方が存在する。「ファッションのミカタ」で迫るのはプロならではの角度ある視点。
第6回は<mister it.(ミスターイット)>にフィーチャー。
本企画を通して、新たなファッションのミカタ(楽しみかた)が広がることを願って。
<mister it.(ミスターイット)>ってどんなブランド?
デザイナー砂川卓也はエスモードパリ(Ecole International de Mode ESMOD Paris)を主席で卒業後、2012年<Maison Margiela(メゾン マルジェラ)>に入社し、デザイナーとしてのキャリアを積む。2018年春夏シーズンより『身近なオートクチュール』をコンセプトに、レディースとユニセックスのアイテムを展開する自身のブランド<mister it. (ミスターイット) >を発表。3/15(金)には Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W にて初となるランウェイショー形式で24秋冬コレクションを発表した。
【PR】春海 茜さん
― 春海さんにとってmister it.の魅力とはなんでしょうか?
デザイナー砂川さんの変態的なところです。(褒めています)
― PRするに至った経緯はなんでしょうか?
群馬県のセレクトショップ「st company」の環社長よりご紹介いただきました。
― PRする上で意識していることを教えてください。
見え方や世界観を大切にしているブランドなので、着用いただく方や掲載媒体はブランドが表現したい方向性に絞っていますが、<mister it.>を知らない方にも届く露出を獲得できるように考えています。
― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?
2024春夏コレクション
ファブリックに包まれたフライドポテトが目を惹くルックです。これは「変態が出てきたな…。」と震えました。(褒めています)
― 春海さんの私物のmister it.について教えてください。
ドレス
前後で着用できるラップスカートのドレスです。汎用性が高く、ブランドを象徴するアイテムなので購入を決めました。
mister it. × 「st company」のコラボフーディー
2023年に<mister it.>と「st company」がコラボレーションしたフーディーは渋谷パルコのポップアップで購入したものです。息子が一目惚れして、親子で着られるアイテムだったので購入しました。
春海 茜さん
@harumiakane
【st company 社長】環 敏夫さん
― 環さんにとってmister it.の魅力とはなんでしょうか?
他に類を見ない独自のクリエイションです。
― mister it.をバイイングするに至った経緯はなんでしょうか?
デザイナーの砂川さんが桐生のお店に遊びにきてくれたことがきっかけです。そこから連絡を取り始めてから東京で会いました。砂川さんに会ったその瞬間から真っ直ぐなオーラを感じ、作った服を見たときには強い可能性を感じました。
― mister it.をバイイングする上で意識する点などはありますか?
テキスタイルのバランスと、何よりも素敵なスタイリングでの提案を意識しています。
― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?
2020春夏コレクション
クラシックとモードのデザイン性、素材のレイヤードが美しかったです。
― 環さんの私物のmister it.について教えてください。
mister it. × 「st company」のコラボフーディー&Tシャツ
デザイナーの砂川さんが「st company」とのコラボレーションで特別にデザインしてくれたもので思い入れがあります。
st companyさん
@stcompany_kiryu
@stcompany_takasaki
【パタンナー】りんりんさん
― りんりんさんにとってmister it.の魅力はなんでしょうか?
まじめに遊んでいるところです。
― mister it.のパターンを引くに至った経緯はなんでしょうか?
もともと砂川くんとは専門学校の同級生で、その繋がりからパターンを引いています。とても楽しくて何シーズンも携わらせてもらっています。
― mister it.のパターンを引く上で意識する点などはありますか?
砂川くんの創りたいものを具現化するのが私の仕事なのですが、関わった人がどう創ってくるか、そこからどうするかを含めて服づくりを楽しんでいるような気がするので最初の打ち合わせではあまり具体的に詰めないようにしています。実際にトワルフィッティングをした時に起こった、ハプニングから生まれたデザインやチャームポイントなどがたくさんあります。
― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?
2022年春夏コレクション
アートピースとして作成したジャケットとパンツはビニールのレインコートとヴィンテージのドレスをあわせたために試行錯誤を繰り返しました…。(笑)砂川くんと一緒に色々とテストをしながら完成させた思い出深いアイテムです。
― りんりんさんの私物のmister it.について教えてください。
Michelle – your touch
東京で初めて行われた<mister it.>の展示会にて、空間の真ん中に寝ていたワンピースです。これを見た時に、きゅんとしたのを覚えています。
【PR・友人】羽根 郁美さん
― 羽根さんにとってmister it.の魅力はなんでしょうか?
くすっと笑える要素があるのに着るとモードで可愛いところです。
― mister it.のコレクションを見る上で意識している点はどこでしょうか?
制作エピソードが面白いので話を聞いてから洋服を見たり、着用するようにしています。特にいいなと思ったのは、赤ちゃんが生まれたばかりの女性に向けて作られたシャツです。シャツの裾には20年をカウントダウンする意味のフランス語が刺繍されいて、内側にはループがついている仕様。これは赤ちゃんが20歳になった時に、シャツのループにお花を一輪刺してお母さんからプレゼントできるようにとデザインしたそうです。「発想力すごいな!」とちょっと感動したと同時に「あ、これが砂川くんが目指している日常のオートクチュールなのかな」と感じました。(その頃は私自身も子どもが生まれたばかりだったので、PRを手伝ってくれたお礼にと砂川くんがプレゼントしてくれました。粋だなー、と感じました)。パーソナルな思いを込めて作られている洋服だからこそ、自分の思い出と共に長く大切にできるのかなと感じています。
― 羽根さんがPRするセラミックブランドとのコラボレーションを実現しているmister it.ですが、どういった経緯で実現したのでしょうか?
私がセラミックギャラリーをオープンした際に、砂川くんが訪ねてくれて実際に香港のセラミックアーティスト éphēlis(エフェリス)の作品を見たことでプロジェクトがスタートしました。最初は陶器でボタンを作る予定だったのですが、ミーティングをするうちに話は広がって様々なテストピースを届けてもらうことになり、そしたらいつの間にかジャケットのブローチとなっていました。アイディアやデザインが完成するまでは世に出さないという彼の考えから、制作経過は取引相手にさえ見せずに制作が進められていたので、éphēlis はどうなっているのか心配だったようです。ですが、出来上がった作品を見て想像以上の出来映えに歓喜の声があがったことを覚えています。
― コレクションで特に印象に残っているのはどれでしょうか?
2018秋冬コレクション
キッズモデルが大人になりきって撮影している18年秋冬のルックブックは、砂川くんがやりたいことをやっている潔さが伝わってすごく好きなコレクションでした!(展示会にいらっしゃらなかったバイヤーさんからは服がわからないと大変不評だったのですが…)大人のようにお洒落をしたかった自分の幼少期の気持ちを思い起こさせる見せ方でもありました。また、お世話になった同僚や友人に向けて作ったコレクションが衝撃的でした。パリの「THANX GOD I’M A VIP paris」で展示されていたのですが、なんと制作した洋服たちは全部その人たちにプレゼントしたそうなんです。購入させて欲しいとバイヤーさんから声がかかっても、「その人たちのためだけに作ったものだから」と意地でも売らなかったそうです。なんとも砂川くんらしいエピソードでブランドが愛される理由だと思いました。
―羽根さんの私物のmister it.について教えてください。
トレンチスカート
これまでのコレクションでは必ず何かを購入してきたのですが、特に初めてのコレクションで発表したトレンチスカートは可愛くて今でも大切に穿いています。一枚でも、ワンピースやパンツの上に合わせてもOKなのでスタイリングが楽しいです。たくさんの<mister it.>ファンに着用して欲しいので、こういうスカートをまた作って欲しいです。
羽根 郁美さん
@ikumihane
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