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映画『辰巳』で熱演 俳優 森田想のパーソナリティ

映画『辰巳』で熱演 俳優 森田想のパーソナリティ

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多くの映画ファンの度肝を抜いた自主映画『ケンとカズ』から8年。小路紘史監督による待望の新作映画『辰巳』がいよいよ公開を迎える。

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本作で圧巻の芝居を見せた森田想に、撮影時のエピソードをはじめ、芝居に向かう姿勢、趣味や特技などパーソナルな部分まで幅広く話を訊いた。

19歳の自分にしかできなかった作品

― 映画『辰巳』を拝見させていただいて、作品としてはもちろん、森田さんのお芝居に魅了されました。作品を観たみんなから素晴らしかったと言われるんじゃないですか?

言われますね(笑)。うれしいです。楽しくやりました。

― 本撮影は5年前とのことですが、今改めて作品をご覧になってどう感じましたか?

1年前の出演作でも観るとちょっと恥ずかしいので、5年前ともなるとやっぱりもっとできたなと感じてしまいますね。ただ確実に19歳の自分にしかできなかった作品ではあるので、これがベストな状態だなと思っています。

― 森田さんが演じた葵も、当時は同じ19歳でしたよね。撮影を振り返って記憶に残っていることがあれば教えてください。

現場では、私とお姉ちゃん(龜田七海さん演じる京子)以外は屈強なおじさんたちだったので、最初はどういうふうに皆さんと仲良くなろうかなと。ただ皆さんの雰囲気がすごくよくて、対話も多い現場だったので、すぐに打ち解けられました。各部署の人数も少ないインディーズ映画だったこともあり、キャストも含めて補い合いながら一緒に作っていった感覚があります。

― 作品を観ていても、皆が同じ方向を向いている熱量が伝わってきました。役作りで意識したことはありますか?

私が普段、実際にアウトローな世界に身を置いているわけではないので、演じるうえで違和感のないようにはしたいなと思っていました。それこそ他のキャストの皆さんは普段お菓子をいっぱいくれてすごくやさしいのに、撮影になると本当に怖い雰囲気を作り込んでくる。私はそれに呼吸を合わせていくだけで、自然に役として積み上がっていくものが多かったです。

― たまに19歳の女の子らしさが出るのがチャーミングですごく良かったです。

監督とは、そういう要素を多く作ろうと話していました。葵が生意気だなって嫌われちゃうことは避けたくて、子供っぽくするところはすると決めてやっていました。

― 本作に限らず、お芝居する前の決まった準備はありますか?

ないです。準備があんまり得意じゃない(笑)。一緒にやる方も毎回違って、どういうふうに仕掛けてくるのか予想できないので、あまり気にせずニュートラルに行くことを心がけています。

― 現場に立って反射神経で打ち返す。

打ち返せているかどうか、ですね。

― 小路紘史監督から受けた、印象的な演出はありましたか?

葵のキャラクターの温度感は、毎シーン毎シーン、小路監督とすり合わせていて。もっともっとと言われることが多かったです。私がどれだけ激しくしても、皆さん受け止めてくれるからと。

― 小路監督はかなり何度もテイクを重ねるそうですね。

めちゃくちゃやります。リハーサルもめちゃくちゃするし、本番もめちゃくちゃやります。

― それだけやると、役が身に染み込んで、どんどん自分のものになっていきそうです。

なりますね。長くて疲れることもあるんですけど、そこは食らいついて。

― 辰巳を演じた遠藤雄弥さんとは初共演?

初共演でした。もともとの爽やかな印象を振り切って、自分がしたい演技を貫いていてかっこいい方だなと。すごくやさしくて、撮影現場でもよく演技やキャラクター同士の話をさせていただきました。

― 辰巳と葵、デコボコ感があって良いコンビでしたよね。特に思い入れのあるシーンがあれば教えていただけますか?

葵が足元から(仇を)狙う終盤のシーン、あのロケ地でやったことのすべてが印象深いです。リハーサルだけの日もあったり、銃の使い方を練習したり、車の下に潜れるように皆さんが穴を掘ってくれたり。その場所を貸してくれたおばあちゃんが握ってくれたおにぎりが死ぬほどうまくて、泣きながら食べていました。

― 作品の見どころは?

人かな。すばらしいキャストの皆さんですが、まだ知らない人もいっぱいいると思うので、『辰巳』によってもっと知れ渡ってほしいです。

― 悪いやつばかりが出てくる作品ですが、観ていると全員どこか愛せるキャラクターでした。

なかなか手を出しづらい、興味が湧きづらいジャンルかもしれませんが、ぜひご覧になってインディーズらしからぬ完成度の高さに驚いてください。

― 普段こういうジャンルの映画を観ない方にも観てほしいですよね。

スカっとするというか、自分の中にある言葉にならない感情が発散されることもあるかもしません。新しい風をしっかり感じてもらえると思うので、口コミが楽しみです。

演じることは、ずっと楽しくて、おもしろくて、飽きない

― ここからは森田さん自身についてもお聞かせください。2000年生まれで、芸能活動は子役から?

そうです。

― 今につながる、転機になった作品はありますか?

中学のときに『ソロモンの偽証』(2015)という映画に出させていただいて、お仕事をちゃんとやりたいと思うきっかけになりました。映画にしっかり参加したのはが初めてで吸収することがあまりに多かったですし、同世代の知り合いがどっと増えて、その子たちが活躍するのを間近で見てきて。

― 同世代には負けたくないという気持ちがある?

いろんな羨望の気持ちもすごくあったんですけど、話してみるとみんな似た悩みを持っていて、中身は出会ったころのままなんだなって。今はそういう気持ちを抱かなくなりましたし、各々のペースで頑張ろうという話をよくしますね。

― 俳優という仕事自体には、昔からやりがいを感じているんですか?

というかこれ以外にできることがない。自分の働き口が、俳優以外にないので。やめちゃったら終わり(笑)。

― じゃあ、まずは生きる糧としてもしっかり取り組みたいと。

そうですね。

― 演じることにおもしろさも感じていますか?

それはずっと楽しいし、ずっとおもしろいし、ずっと飽きない。

― どんな作品でも?

楽しいです。本読みの時点ではまだ他人事に感じるんですけど。自分の意思とは関係なく、知らないところにも物理的に連れて行ってもらえたり、自分になかった感情を引き出されたり、なかなかおもしろい仕事ですよね。

― 森田想として、目指す俳優像はありますか?

昔から「唯一無二」という言葉が似合う人に憧れはあるんですけど、自分で目指すものではないなと思っていて。最近は自分がやらせていただく仕事とか、選ぶ服とか、食べているものとかを「想っぽいね」と言ってもらえる機会が増えたので、調子に乗って道を踏み外さないように、ぶれずにやっていくだけで良いのかなと思っています。

― たしかに唯一無二のものって、続けていくことで勝手に形づくられるものかもしれませんね。

自分にはなにもないなと思っていたんですけど、よくよく考えたら小学生からひとつのことを続けているのはすごいかもなって。

― 本当にすごいことですよ。

もう、それだけで十分だなと。まわりからもらえる言葉を適度に信じて適度に受け流すことでヘルシーに生きています。

― 森田さんのプロフィールを見ると、趣味特技がめっちゃ豊富です。

ちょっとでもやったことがあるものを書いておかなきゃと思って(笑)。

― 趣味が読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、写真撮影。特技が英会話、韓国語、茶道、お琴、ジャズダンス、乗馬。英会話や韓国語は仕事でもすぐ役立ちそうです。

昔から洋画が好きだったので頑張るようにしています。

― 洋画は字幕なしでも観られるぐらい?

好きな映画は、ですね。

― すごい。海外の作品にも挑戦していきたい気持ちも?

興味はあるんですけど、今は日本の中でも知名度が低いので、もうちょっと頑張ったらそういう夢みたいなことも考えられるのかな。

― 邦画でも海外で賞を獲ることもありそうですしね。

それが一番の目標です。自分の映画で、いろんな映画祭に行きたいなとずっと昔から思っていたので。

― そこで英語でスピーチしたらめっちゃかっこいいです。

したいですね。

― 乗馬もされているんですね。

乗馬は『レジェンド&バタフライ』という映画に出させていただいたときに練習しました。

― 茶道とお琴も。

茶道とお琴は小学生のころの習い事で。どっちも小学校のクラブにあったんですよ。

― 珍しいですね。地元は東京のどちらで?

港区です。

― おおお…。日本の伝統的な文化を学んだことで、今に活きていることはありますか?

時代劇のオーディションなどで作法がわかるとか、大人の方としゃべるときにもなんとなく役に立ちますね。

― ジャズダンスは?

小学生から中学生ぐらいまでダンスを習っていて。でも全部中途半端なので。

―やっぱり一番続いているのは芝居なんですね。

ですね。恥ずかしながら。

Profile _ 森田想(もりた・こころ)
2000年2月11日生まれ、東京都出身。2013年に『鈴木先生』(河合勇人監督)で映画デビュー。その後、『ソロモンの偽証<前篇・事件>/<後篇・裁判>』(共に15/成島出監督)や『心が叫びたがってるんだ。』(17/熊澤尚人監督)などに出演。2018年には、松居大悟監督の『アイスと雨音』で初主演を務める。以降も『朝が来る』(21/河瀨直美監督)、『タイトル、拒絶』(21/山田佳奈監督)、『わたし達はおとな』(22/加藤拓也監督)、『THE LEGEND & BUTTERFLY』(23/大友啓史監督)など多くの作品に出演し、2023年には『愚純の微笑み』(宇賀那健一監督)で主演を務め、同年の主演映画『わたしの見ている世界が全て』(佐近圭太郎監督)では、マドリード国際映画祭外国映画部門にて主演女優賞を受賞している。

Information
映画『辰巳』
2024年4月20日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー出演:遠藤雄弥、森田想、後藤剛範、佐藤五郎、倉本朋幸、松本亮、渡部龍平、龜田七海、足立智充、藤原季節
監督・脚本:小路紘史

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