「ジル サンダー（JIL SANDER）」が、「ジル サンダー パブリッシング（JIL SANDER PUBLISHING）」からの新刊「Tenerife」を6月28日に発売する。ジル サンダーのブティックと公式オンラインストア、一部小売店で取り扱う。価格は税込2万5300円。

　ジル サンダー パブリッシングは、共同クリエイティブディレクターであるルーシー・メイヤー（Lucie Meier）とルーク・メイヤー（Luke Meier）が、アーティストや写真家と定期的にコラボレーションし制作する限定本シリーズ。2022年と2023年はイギリス出身の写真家 クリス・ローズ（Chris Rhodes）とコラボし、「パリ（PARIS）」と「ロサンゼルス（Los Angeles）」を発売した。　

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　今回は、英国人アーティストで写真家としても活動するジャック・デイヴィソン（Jack Davison）を招へい。ブランドの2024年春夏コレクションの肖像画の創作を依頼したという。「現在」という表現をさらに強調したような同コレクションを描き出すため、スペインのカナリア諸島にあるテネリフェ島を舞台に、端正で彫刻的な陽光によって衣服のシルエットを縁取ることで、コレクションの純粋で実質的なフォルムの輪郭を捉えたという。写真集のイメージと人物は、半分を光、もう半分を影と、ふたつに切り取り、ウィメンズウェアとメンズウェアの典型から脱却し、機能性と華やかさ、昼と夜、ワークウェアやクラフツマンシップ、革新的な技術を融合させるメイヤー夫妻の明暗法を反映させたという。

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