国産メンズの「リサウンド・クロージング」が売り上げを伸ばしている。伸縮性を生かしたきれいなシルエットとはきやすさ、細部までこだわった物作りが人気で、ヒット商品が複数生まれ、売り上げの7割をパンツが占める。インポートブランドが続々と値上げをするなか、それらを扱っていたセレクトショップの新規開拓が進み、受注も増えている。
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(小畔能貴)
同ブランドは16年春にスタートし、8年間売り上げを落とさずに成長してきた。コロナ下も、インフルエンサーの口コミでブランド認知を拡大。デニムに見えるジャージーを活用し、ビンテージミシンの本縫いで仕上げるなど、物作りに工夫やこだわりを詰め込んだ〝ジャージーンズ〟などがヒットし、売り上げを伸ばした。
パンツの中心価格は2万~3万円台。ここ数年インポートブランドの値上げが続いているが、国産のリサウンド・クロージングの価格は大きく変わっていない。こうした背景もあって、販売先では、インポートを主力とするセレクトショップとの取引が着実に広がっている。全体の卸先は稼働口座数で約50。
24~25年秋冬物は、強みのパンツをさらに充実する。キックバック性に優れたトリコットを使ったストライプ柄のスラックス型イージーパンツは、エレガントな着こなしも可能な新作だ。裾幅13.5センチのタイトなテーパードシルエット。ウエストにドローコードを採用してベルトなしでもはける仕様だが、あえてベルトループも採用することでタックインでも着こなせるようにする。黒とネイビーがあり、税抜き2万4000円。
定番として人気のジャージーンズは、インディゴのワンウォッシュ、ブラック、白が税抜き2万2000円、インディゴのユーズド加工タイプが2万8000円。岡山・児島の技術を生かしてクラッシュ加工などのリメイク加工を施したものが4万5000円。
素材は12オンスのしっかりした肉厚感。本物のデニム同様に、インディゴのロープ染色の糸を使い、色落ち感が楽しめる。
同じ素材を使った新作として、スラッシュポケット部分にダブルのラインを加えたタイトなテーパードシルエットのパンツも打ち出す。児島でビンテージ風の後加工をする。インディゴの淡色と濃色とがあり、どちらも3万2000円。
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