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繊研plus隅田川の花火大会に行った。今年は雨予報もあり例年より人が少なかったそうだが、人気スポットの橋に向けて大通りは人でいっぱい。記者も、せっかくならいいところで見たいと並んだ。1時間ほど人波にもまれた末、橋の上に出ると、後はスムーズだった。幸い雨も降らず、伸び伸び見られた。
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大小様々な色・形の花火が夜空を彩る。まだ中盤にもかかわらず、主役級の花火が惜しげもなく打ち上げられる。ラストも期待を超える大花火。計2万発といわれるが、感嘆し続けたひと時だった。
江戸時代から続く日本最古の花火大会が起源といわれる。コロナ禍で休止期間もあったが、約300年、今日まで引き継がれてきた職人の技術、花火のクオリティーを思うと畏敬(いけい)の念すら覚える。
今はデジタルが当たり前。橋の上もスマートフォンを構える人でいっぱいだった。しかし、スマホが向けられた先にある感動を生み出すものは、こうした花火のような、アナログで地道な鍛錬の末に生み出された人間の躍動、高いパフォーマンスであることは忘れたくないと思った。
(朗)
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