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フランスの画家 オディロン・ルドンの展示が開催 約110点のパステル画や油彩画が集結

Top Photo:オディロン・ルドン《眼をとじて》1890年頃、油彩/紙、44.5×36.5cm、個人蔵(フジカワ画廊協力

Top Photo:オディロン・ルドン《眼をとじて》1890年頃、油彩/紙、44.5×36.5cm、個人蔵(フジカワ画廊協力

フランスの画家 オディロン・ルドンの展示が開催 約110点のパステル画や油彩画が集結

Top Photo:オディロン・ルドン《眼をとじて》1890年頃、油彩/紙、44.5×36.5cm、個人蔵(フジカワ画廊協力

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19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家 Odilon Redonの展覧会「PARALLEL MODE:オディロン・ルドンー光の夢、影の輝き」が、パナソニック汐留美術館にて6月22日(日)まで開催中。

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オディロン・ルドン《眼をとじて》1890年頃、油彩/紙、44.5×36.5cm、個人蔵(フジカワ画廊協力)© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AM

1840年フランス南西部のボルドーに生まれたOdilon Redonは、幼少期をボルドー近郊の自然豊かなペイルルバードで過ごす。

地元の画家 Stanislas Gorinのもとでロマン主義の芸術観に触れ、1864年にパリに出てアカデミズムの画家 Jean-Léon Gérômeの門下生に。帰郷後は銅版画を学び、青年期には植物学者 Armand Clavaudとの交友を介して科学や文学から刺激を受けた。

© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by AM

オディロン・ルドン《自画像》1867年、油絵/板、41.7×32cm、オルセー美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AMF

1872年にパリに再び移り住んでからは主に木炭画を制作し、奇怪な形態のモチーフが異様な雰囲気を醸し出す奇想の世界や、気球や電球など最新技術への関心をモノクロームで表現する。

一方で石板画にも取り組み、「Dans le rêve(夢のなかで)」や「Les Origines(起源)」などの石板画集を立て続けに刊行した。

© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by AM

1890年代になると収集家や美術商、画家仲間との新たな人脈を構築し始め、ナビ派を中心とする若い芸術家たちからは新しい芸術への先導者として慕われるように。

主題は闇の世界ではなく神秘的な光の世界を選ぶようになり、その黒色は、光を吸収するかのような暗闇を表現するものから、光そのものを表現するものへと変容していく。

また、油彩やパステルによる制作もこの時期に開始された。

オディロン・ルドン《光の横顔》1885-90年頃、木炭/紙、38.8×28.9cm、オル

オディロン・ルドン《まなざし》1889-94年頃、パステル、木炭、コンテ・クレヨン/紙、28×23.5cm、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AM

その後、1896年にパリ凱旋門の近くに居を構え、引き続き神秘的な主題を扱う一方で神話や宗教、人物など分かりやすいテーマも手がけ、中でも「Vase de fleur(花瓶の花)」は晩年のRedonを代表する画題となった。

さらに技法や表現についても、種類の異なるパステルの重なりがもたらす光の効果や、油絵画でありながらパステルのような輝きを発する描き方を追求し、進化を遂げた。

オディロン・ルドン《神秘的な対話》1896年頃、油彩/画布、65×46cm、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AM

オディロン・ルドン《オリヴィエ・サンセールの屏風》1903年、テンペラ、グァッシュ、169.2×55cm、油彩/画布、四曲屏風、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AM

オディロン・ルドン《黒い花瓶のアネモネ》1905年頃、パステル/紙、64.8×57.5cm、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AM

ディロン・ルドン《ペガサス、岩上の馬》1907-10年頃、パステル/紙、80.7×65cm、ひろしま美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AMF

「PARALLEL MODE:オディロン・ルドンー光の夢、影の輝き」は、岐阜県美術館やパリのオルセー美術館などのコレクションから約110点のパステル画や油彩画、木炭画、版画などが集結。

伝統と革新の狭間で独自の表現を築き上げていくさまを紹介し、近代美術の巨匠 Redonの豊穣な画業の全容を垣間見る。

今回は、晩年の主要な画題の1つである「ステンドグラス」を描いた「Le vitrail(窓)」が初公開。また、Redon流の進化論と言われる石板画集「Les Origines(起源)」が9点揃って展示される。

オディロン・ルドン《窓》1906年頃、油彩/画布、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by AM

オディロン・ルドン《窓》1906年頃、油彩/画布、岐阜県美術館© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by AM

光と影が生み出す輝きを宿した夢幻の世界。

変容する社会と芸術傾向の中で、独自の表現を築き上げていく姿を目撃して。

HELLO DIAL
050-5541-8600

PARALLEL MODE:ODILON REDON DREAM OF LIGHT, LUMINOUS SHADOW
DATE:6月22日(日)まで開催中
※水曜休館
※6月18日(水)は開館
TIME:10:00am~6:00pm
※入館は5:30pmまで
※6月6日(金)、20日(金)、21日(土)は8:00pmまで(入館は7:30pmまで)
PLACE:パナソニック汐留美術館
ADDRESS:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
ADMISSION:一般 ¥1,300、65歳以上 ¥1,200、大学生・高校生 ¥800
※中学生以下無料
RESERVATION FROM:www.e-tix.jp/shiodome_museum/
※土曜、日曜、祝日は日時指定予約制
WEBSITE:panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/250412/

最終更新日:

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