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ポーラ・オルビス2025年1〜6月 基幹ブランドのポーラが中国・アジアで低迷

ポーラ・オルビス2025年1〜6月 基幹ブランドのポーラが中国・アジアで低迷

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 ポーラ・オルビスホールディングスが、2025年12月期第2四半期(2025年1月〜6月)決算を発表した。売上高は前年同期比0.7%減の832億5300万円、営業利益は販管費の削減で同12.3%増の82億1700万円に着地。為替差損益の影響を大きく受け、オルビス北京の清算に伴う法人税等調整額の減少により、親会社株主に帰属する中間純利益は同38.1%減の46億4300万円と減益となった。

 基幹ブランドの「ポーラ(POLA)」ブランドは、「リンクルショット メディカル セラム デュオ」や「ホワイトショット セラムUV」が人気を得たものの、国内の店舗減による顧客数の減少や、中国などアジア地域の景気減速により減収。一方で採算性改善に向けた店舗展開の見直しを実施し、ASEANは2桁増収となった。売上高は同3.2%減の444億9000万円、営業利益が同0.8%減の52億200万円で着地した。

 「オルビス(ORBIS)」は既存顧客の安定した増加で顧客基盤の強化を継続し、外部チャネルで高い売上成長率を維持した。また、ブランド初となるクレンジングオイル「オルビス ザ クレンジング オイル」が好調に推移するなどで、売上高が同3.3%増の247億8500万円を計上し、増収を達成。営業利益においては、国内での戦略的な拡販に向けた投資により、同7.2%減の41億9400万円だった。

 育成ブランドの「スリー(THREE)」はホリスティックケア商材の売上構成比を高めるブランド再生を実行。ブランド特性の「精油」を切り口とした訴求で顧客基盤の強化を進めるが、新客の獲得が計画に届かず、売上高が同12.3%減の22億3900万円、営業損益が6億4900万円の赤字(前年同期から1億9000万円減少)と前年を下回った。「ディセンシア(DECENCIA)」は、BtoB事業・オフライン店舗事業が好調に推移。安定した顧客構造の構築に取り組み、売上高が同4.2%増の27億8600万円、営業利益が同6.7%増の3億2300万円と唯一増収増益となった。

 海外ブランドの「ジュリーク(Julique)」は、豪州でECチャネルが前年を上回った一方で百貨店や直営店で苦戦。また、中国で景気減速の影響が継続したため、売上高は同9.8%減の36億9900万円となった。構造改革とコストコントロールを進めた結果、営業損益は9億2600万円の赤字だったものの、前年同期から6億4700万円増加し、損失を改善した。

 下半期は、ポーラの最高峰ブランド「B.A」で基礎スキンケアをリニューアルし、既存客とのコミュニケーションを強化し、ブランドロイヤリティやLTVの向上を図るとともに、エステ事業を刷新し、体験価値の向上と成長店舗の更なる拡大を狙う。中国事業ではハイプレステージ層へのアプローチに注力しながら、収益基盤の安定化に向け、不採算店舗の整理など収益性の改善を図る。オルビスでは好調なクレンジングオイルを軸にプロモーションを強化し、外部チャネルでの接点拡大に注力。シワ改善・美白ケア美容液「オルビス ザ リンクルセラム」の発売など、高付加価値商材のクロスセル提案を強める。そのほか、ディセンシアでは最高峰シリーズ「ディセンシー」の提案を強化し、スリーでフレグランスのリニューアルなどホリスティックケアの強化で継続率が高い顧客獲得に力を入れる。

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