「ハトラ（HATRA）」2025年秋冬コレクションの販売が「F/STORE」でスタートしました。ブランド詳細からシーズンテーマ、注目アイテムまでご紹介します。

「ハトラ」とはどんなブランド？

　2010年にデザイナーの長見佳祐によって設立されたファッションブランド。分解人類学の領域で境界性という意味で用いられている「リミナリティ」に由来する"リミナル・ウェア"をコンセプトに掲げ、独創的なシルエットや色使いが特徴的な衣服を提案。また早くからファッションとテクノロジーの関係性に着目し、3Dクロスシミュレーションや人工知能などの技術を服作りに取り入れたことでも知られ、デジタルとフィジカルを織り交ぜたデザイン手法を確立。近年では美術館でのインスタレーションをはじめ、ミュージシャンへの衣装提供、アーティストのビジュアルディレクションを担当するなど活動の幅を広げています。

25AWシーズンテーマは「WALKER」

　25AWでは「WALKER」をシーズンテーマに掲げ、衣服が物理的・意味的に揺れることについて着目。着用者の動きによって絶え間なく変化し、さまざまなイメージが生まれては消え去っていく姿を、デザイナーは“瞬き”と呼び、その儚くも連続する変化をアイテムに落とし込み、コレクションを形成。生成AIや3Dパターンソフト「CLO」などのツールを活用したブランドらしいクリエイションを軸に、身体と空間を通して揺れ動くことを立体的に表現しています。

25AWの販売アイテムをチェック

　落ち着いた色味と風合い豊かなコーディロイの素材感が魅力的なジップアップジャケット。袖口までゆとりをもたせた広めのアームホールと身幅にコンパクトな着丈、全体のバランスを整えるやや大きめの襟が特徴な一着は、シンプルなデザインながらも存在感のある仕上がりに。共布のボトムスとセットアップで着るのも◎。

　6色の原色糸を編み上げて図案を表現した、シグネチャーデザインのジャカードニットセーター。さらりと纏うだけでモダンな着こなしが完成する、ひときわ目を惹く一着です。存在感のあるデザインだからこそ、ルックのようにシンプルなパンツと合わせるスタイリングがおすすめ。

　上述のセーターと同じモチーフを採用したアームカバーも登場。シンプルなスタイリングに合わせるだけでアクセントを加えてくれる優秀なワンポイントアイテムとして毎シーズン人気を集め、ブランドのファンからの注目度の高さも随一。

　東京を拠点とするデザインスタジオである「アルバトロデザイン」のグラフィックを大胆に取り入れたフーディ。独創的なグラフィックを細かな刺繍で表現し、さらに両サイドの裾には長めのコードを配することでアクセントをプラス。カジュアルになりがちなオーバーサイズのフーディも「ハトラ」の手腕にかかれば、モードなエッセンスを感じさせる仕上がりに。

　美しい立体感と構築的なドレープを生み出すテーラードトラウザーズ。フロントの大きなタックが脚を包み込むようなボディシルエットを演出した一本は、オン・オフ問わず活躍するドレッシーな仕上がりが特徴。アシンメトリーなウエストデザインがさりげない個性を添え、品のある佇まいに仕上がっています。

 　アームカバーと並び、ワンポイントアイテムとして毎シーズン人気を集めるスタディグローブ。釣具用グローブをモチーフに多彩なギミックを盛り込むことでアップデートしたアイテムは、ブランドらしいモードな仕上がりが特徴。手袋の産地である香川県の手袋ブランドとの協業によって誕生し、その品質の高さもお墨付き。

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