
オールスター LGCY
Image by: コンバース
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「コンバース(CONVERSE)」が2025年春夏シーズンにリリースした新作スニーカー「オールスター LGCY(ALL STAR LGCY、以下LGCY)」が売れている。オールスターのアーカイヴデザインを踏襲しながら履き心地を追求したモデルで、発売当初から注目を集め即完売するほど人気を集めており、秋冬シーズンが立ち上がった今でも、入荷するたびに完売を繰り返しているという。オールスターといえば、コンバースの中でも長年支持を集める定番モデルだが、なぜ今、同モデルにそこまで注目が集まっているのか? ヒットの裏側と開発背景について、コンバースの担当者に聞いた。
LGCYは、1970年代のオールスターのディテールに、現代のニーズに合う履き心地を融合させたモデル。長時間の着用でも疲れにくい工夫として、シューズ内部には快適な履き心地を実現する多重構造を採用したほか、クッション性と通気性に優れた「Ortholite®」とへたりにくいスポンジラバーを組み合わせたインソールを搭載している。


オールスター LGCY SU OX(今年8月に発売された新色「ライム/ブラック」)
Image by: コンバース
なぜ今、オールスターの新作の開発に至ったのか。担当者は、「市場の厚底トレンドが徐々に落ち着いてくる中で、今後、確実にクラシックなムードがくると確信した。それならば、今こそオールスターをもう一度打ち出すべきだと判断し、LGCYの企画開発に至った」と話す。近年、コンバースでは、若い女性を中心に「オールスター トレックウエーブ(ALL STAR TREKWAVE)」シリーズなどのプラットフォームスニーカーが支持を集めていたことから、「ウィメンズのイメージが強くなっているオールスターを、男性にももっと履いてほしい」という思いから、アーカイヴを踏襲したモデルでの原点回帰を図ったという。
LGCYの開発にあたり、数あるアーカイヴの中から、コンバースジャパンとして、これまでベースモデルにしていなかった1970年代のアーカイヴを選んだ。「実はコンバースは、大々的に謳っていないものも含めると、1960年代、1980年代、1990年代、2000年代以降の各年代のオールスターをイメージしたモデルをすでに展開しているが、1970年代モデルのみ、ラインナップから抜けていた。オールスターの歴史を網羅する意味も込めて、選定に至った」(担当者)。
◆ヒットを支えるのは若い男性 次のスタンダードモデルに
男性をメインターゲットに据えて開発されたLGCY。実際の購買客層は、若年層の男性が多いという。「LGCYは、オールスターの他のモデルと比較しても、メンズの購買比率が高いのが特徴。特に若い男性に多く手に取っていただいており、年代モノのディテールやクラシックなデザインは、圧倒的に男性の方が好きなのだと改めて感じている」(担当者)。開発サイドの思惑通り、ヒットを牽引する男性が求める本物志向と、時代を超えて愛されるデザインが合致した結果と言えるだろう。
さらに注目すべきは、「LGCYをきっかけに初めてオールスターを履いた」という新規層を獲得している点だ。長年のコンバースファンだけでなく、新たな世代や、これまでコンバースやオールスターに馴染みのなかった層にもアプローチできていることは、ブランドにとっても大きな意味を持つ。
発売後、すぐに即完となったことについて、担当者は「正直、予想していた以上の反響に驚いた。ポジティブな反応だけではなかったが、全て含めて多くの方がオールスターというブランドに関心を示してもらえたことが何よりも嬉しい」と話す。
定番スニーカーとして一定の支持を集めるコンバースのオールスター。担当者曰く、LGCYには「コンバースの次のスタンダードモデルになってほしい」という思いも込められている。この思いをもとに、新たな定番モデルとして、デザイン性と履き心地の両面で開発を続けていくという。
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