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コンバースの黒いスニーカー

コンバース「オールスター」が四半世紀ぶりに刷新、何が変わった?

なぜ今? 担当者を直撃

コンバースの黒いスニーカー

Image by: コンバース

 「コンバース(CONVERSE)」が、ブランドのアイコンモデル「オールスター(ALL STAR)」を約25年ぶりにリニューアル。アイコニックなデザインはそのままに、機能性を大幅にアップデートした「オールスター HI(ALL STAR HI)」と「オールスター OX(ALL STAR OX)」を10月に発売する。税込6380円と手頃な価格ながら、1990年代から定番スニーカーとして君臨し続けてきた「オールスター」。長年愛されるこのモデルが、なぜ今、約四半世紀ぶりの改革に踏み切ったのか。具体的なリニューアルポイントと開発背景について、コンバースジャパンの担当者に話を聞いた。

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約四半世紀ぶり、リニューアルの理由

 コンバースがオールスターのリニューアルに着手したのは、約2年前。コロナ禍以降、消費者がシューズに求めるものが、デザイン性一辺倒から“長く履けること”や“履き心地の良さ”といった機能性へと変化していったことが背景にある。「コロナ以前から、『オールスターは疲れやすい』という顧客からのフィードバックは認識しており、その課題解決として『オールスター100(ALL STAR 100)』や『コンバース アディクト(CONVERSE ADDICT)』といった履き心地を追求したモデルを展開してきました」と担当者。しかし、コロナ禍を経た市場ニーズの変化を受け、長年変わらない製法で受け継がれてきたオールスターにも、根本的な改良を加えることが必要と判断。リニューアルに踏み切った。「ブランドのマスターピースであるオールスターに根本的な改良を加えることは、大きな決断でした」(コンバースジャパン 担当者)。

 リニューアルの核となったのは、デザインを維持したまま、長年の課題であった履き心地を向上させること。従来の日本企画のオールスターは、1990年代のラスト(木型)を採用していたが、まずはこのラストの根本的な見直しから着手した。

デザインはそのまま、何が変わった?

 今回のリニューアルでアップデートされたのは、大きく以下の3点。

オールスターのリニューアルに伴うアップデート情報とインソール写真

Image by: コンバース

◆ラスト(木型)の見直しによるフィット感・安定性の向上
◆ソールの素材変更によるクッション性の向上と軽量化
◆アウトソールの新構造による屈曲性の向上

 ラストは、現代の日本人の足に合うようボールガース(足幅)を適切な位置へと変更し、甲部分にゆとりを設けた新設計で、足入れのしやすさとフィット感が向上。従来のアウトソールは平らな形状だったため、立ち姿勢時に体が後傾し、かかと重心となることで疲れやすさの一因となっていたが、新型ではアウトソールにウエッジを設けることで前傾姿勢を保てるようになり、疲労軽減が期待できるという。

コンバースの黒いスニーカー
コンバースの黒いスニーカー

奥が旧型、手前が新型。ラストの変更により、つま先の反り具合などに変化が見られる。

Image by: FASHIONSNAP

 インソールの素材は、従来のラバースポンジからオープンセル構造の軽量なウレタンフォームに変更。クッション性を高めながら片足で約60g(26.5cmの場合、従来品比)の軽量化を実現した。ウレタンフォームはインソールだけでなくヒール内部にも採用し、着用時の快適性を大幅に向上させるという。また、アウトソールに溝を設けることで軽量化を図り、屈曲性も改善。さらなる履き心地の向上に寄与する。

コンバース「オールスター」の内部構造

インソールだけではなく、かかと部分にもウレタンフォームを搭載。最下部のアウトソール内側には溝を設けて軽量化を実現。

Image by: コンバース

 デザイン面では大きな変更はないものの、ソールやトゥキャップのラバー部分は、従来の青みがかった白から温かみのある生成色へアップデート。シューレースも、ラバーに合わせて色味を調整した。また、ラストの変更に伴いつま先部分の反りが抑えられ、従来よりもシャープなシルエットとなっている。

コンバースの黒いスニーカー
コンバースの黒いスニーカー

左が旧型、右が新型。アウトソールやトゥキャップの色味に変化が見られる。

Image by: FASHIONSNAP

 価格は従来の税込6380円から6490円へと、税込で110円の値上げとなった。担当者によると、今回のリニューアルで最も苦労したのは、このコストパフォーマンスを維持することだったという。

 「コストを抑制しながら機能性を向上させるという、相反する要素を両立するのは大きな挑戦でした。しかし、オールスターはあくまでも“ブランドの入り口”であり、大幅な値上げはオールスターのイメージから乖離する可能性があったため、手に取りやすい価格帯を維持することが最優先事項でした」(担当者)。開発コストの増加や昨今の物価上昇を反映した結果、僅かな値上げで着地した。

「コンバースといえばオールスター」を再確立

 今回、約四半世紀ぶりのリニューアルとなったオールスター。担当者は、「今回のリニューアルは、ブランドの原点であるオールスターを再び活性化させていくという、コンバースジャパンとしての強い意思表示でもあります。これを機に『コンバースといえばオールスター』というブランドの入り口としてのポジションを、改めて確立していきます」と語る。

 同モデルはターゲットを絞らず、子どもから大人まで、幅広い世代のライフスタイルに寄り添うシューズとして提案してきたが、今回のアップデートによって、既存顧客に加えて、休眠顧客や新規顧客にもアプローチしていく方針。なおリニューアル第1弾では、定番カラーのブラックとホワイトの2色を展開するが、今後は継続的に新色を追加していく予定だという。

コンバースのスニーカー
コンバースのスニーカー
コンバースのスニーカー
コンバースのスニーカー

「オールスター HI」ブラック

Image by: コンバース

最終更新日:

問い合わせ
コンバース インフォメーションセンター:0120-819-217(土日祝を除く月〜金 9:00〜18:00)

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Image by: コンバース

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