「プリンスホテル」などを運営する西武ホールディングスグループが、ライフスタイルホテルブランド「エースホテル（Ace Hotel）」を展開するエース・グループ・インターナショナル（Ace Group International LLC）を買収すると発表した。取得価額は最大9000万ドル（約130億円）程度。

　エースホテルは1999年にアメリカ・シアトルで誕生。「その土地の文化との共生」を重視し、単なる宿泊施設ではなく「人とカルチャーが混ざり合う場」を作ることを目指しており、インテリアデザインや地元アーティストによるイベントやワークショップを通じて、地域と調和した空間作りや活気ある創造的な場の実現を目指している。日本では京都に「エースホテル京都」を構えており、2027年には福岡に「エースホテル福岡」の開業を予定している。

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　今回の買収は、西武ホールディングスの子会社である西武・プリンスホテルズワールドワイドがアメリカで新設した100％出資の新会社Ace Hotels Worldwide Inc.を通じて、エース・グループ・インターナショナルおよび同社の子会社の全株式を取得。2025年9月中に手続き完了を見込んでいる。買収後、西武ホールディングスグループはエースホテルの拠点拡大を図っていくとともに、エースホテルが築き上げてきたブランディングノウハウを取り入れ、グローバル競争力の強化を推進していくという。

　エース・グループ・インターナショナル会長のブラッド・ウィルソン（Brad Wilson）は「このコラボレーションは、私たちが長年にわたって構築してきた取り組みに続く次なるステップです。エースホテルの成長を支えるとともに、エースホテルを特徴づける独立性の高いブランドを維持してくれると信じています」とコメントしている。

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