オリヴィエ・ティスケンス（Olivier Theyskens）がクリエイティブディレクターを務める新ブランド「ボロリア（Boloria）」が始動する。2026年秋冬シーズンにデビューコレクションを発表する。

　オリヴィエ・ティスケンス（Olivier Theyskens）は、ベルギー・ブリュッセル出身のファッションデザイナー。ロマンティシズムとゴシックの退廃美、クチュールの繊細さをモダンに翻訳した作風で知られる。1997年に自身のブランド「オリヴィエ ティスケンス（Olivier Theyskens）」を設立すると、翌年のアカデミー賞授賞式でマドンナ（Madonna）が同ブランドのホックデザインのドレスを着用するなど、早くから高い評価を獲得した。

　2002年にブランドを休止して以降は、「ロシャス（ROCHAS）」や「ニナ リッチ（NINA RICCI）」、「セオリー（Theory）」などのディレクターを歴任。2016年にはオリヴィエ ティスケンスを再開し、翌年にはアントワープ・ファッション・ミュージアムで初の大規模回顧展「She Walks in Beauty」が開催されるなど活躍を続けてきたが、2023年春夏シーズンを最後にコレクションの発表を休止していた。

　ボロリアは、音楽イベント「トゥモローランド（Tomorrowland）」を手掛けるエンターテインメント企業 WEAREONE worldと共同で設立。アントワープを拠点に、繊細さや誠実さ、感情的な共鳴といったベルギー特有の価値観を掲げている。キャンペーンヴィジュアルは、ラフ・シモンズ（Raf Simons）の長年のコラボレーターでもある写真家 ウィリー・ヴァンデルペール（Willy Vanderperre）が担当。ティスケンスのキャリアにおける一貫したテーマである「美の妥協なき追求」を表現したという。デビューコレクションは2026年の発表を予定している。

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■ボロリア：公式サイト