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「キャンプ大復活です」スノーピークがMBO後の業績を発表 純利益は2023年比で“900倍”

スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」

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Image by: スノーピーク

スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」

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「キャンプ大復活です」スノーピークがMBO後の業績を発表 純利益は2023年比で“900倍”

スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」

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 スノーピークが、トップ交代に伴い、関係者向けに発表会を開催した。新社長の水口貴文氏と現代表取締役社長の山井太氏が登壇し、今年の業績と今後の方針について明らかにした。

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 同社は、ブランドを新たな成長軌道に乗せることを目的に、2024年2月にマネジメント・バイアウト(MBO)を発表。2023年12月期の通期決算では、売上高が前年同期比16.4%減となる257億2800万円、営業利益が同74.3%減の9億4300万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同99.9%減の100万円となったことで、キャンプブームの終焉が囁かれていた。

 2025年12月期は、売上高が2023年同期比2.8%減の250億円、営業利益が同37%増の13億円、純利益が同8900%増の9億円を見込む。業績が順調に回復していることを受けて山井氏は、「2023年12月期の純利益100万円という数字から、一部メディアでは『キャンプブームは終わった』と報じられましたが、これは減損処理によるものであり、事業は好調に回復しています。純利益は2023年比で900倍となる見込み。キャンプ大復活です」と話し、笑いを誘った。

 同氏は業績回復について、過去2年間を通して約30億円の経費を削減したことや、日米における直販比率が約70%に向上したことによるチャネルミックスの改善が要因だと説明した。国内では、1店舗あたりの平均売上が2023年比で18.6%増加。また、在庫額を45.7%削減したという(2025年8月現在)。

 好調を受け、会見では5ヶ年成長計画を発表。今後5年間で、グローバル全体で年10%以上、アパレル事業で年15%以上の成長を目指す。同氏は「コロナ禍によりキャンプ需要が前倒しになりましたが、長期的に見れば成長トレンドにあります。特に、韓国は日本以上、アメリカは日本の20倍の市場規模で、成長余地は十分にあります」と分析する。

スノーピーク 新社長の水口貴文氏、現代表取締役社長の山井太氏

(左から)新社長の水口貴文氏、現代表取締役社長の山井太氏

Image by: FASHIONSNAP

◆「不易流行」をキーワードに、今後の方針を発表

 会見では、新社長就任に伴う新方針についても言及。太氏は「不易流行という言葉があります。変えたらいけないことと、変えた方が良いこと。私たちスノーピークは、今後の成長のため、『不易(変えてはいけないこと)』を深く進化させながら、『流行(変えていくべきこと)』にも挑戦します」とコメント。「不易」として、スノーピークが掲げる「人間は自然の一部である」という日本人が持つ自然観を武器に、引き続きキャンプを軸とした事業展開を推進する一方で、ギアやアパレル、キャンプ場などのフィールドにおける体験にフォーカスした成長を目指す。

 具体的な施策として、日本のキャンプ人口が5〜6%に留まっている現状を受け、キャンプデビューの障壁となっているテントの設営・撤収を容易にする最新テント「エアフレームシェルター」を2026年に発売。市販の電動ポンプによって約5分で立ち上がる技術を採用したことで、誰でも簡単に建てられる仕様だという。また、新業態のキャンプフィールド「スノーピークグラウンズ」を展開予定。キャンプフィールドだけではなく、その周辺地域の自然資産や地域文化を包含して楽しめる複合施設で、テント以外の宿泊施設を用意することで、より多くの人が気軽にアウトドアを楽しめる機会を創出する。また、新サービスとして、「キャンプ+もう1つの野遊び」を提供する「キャンププラス」をスタート。第1弾として、2026年に北海道・空知川の最上流部でフライフイッシングやアウトドアサウナといったアクティビティを楽しめるサービスを始動するという。

 アパレルカテゴリーにおいては、キャンプギアと並ぶメインエントランスに据えることを目的に、抜本的な再構築に取り組む。その一環として、世界的に活躍するクリエイティブディレクターと協業。ギアとアパレルを融合した新たなコンセプトのラインを始動する予定だ。なお、クリエイティブディレクターや同ラインの詳細については、後日発表される。

◆海外進出にも前向き 韓国やアメリカで業績好調

 海外事業も好調で、2023年からの売上伸長率は韓国で131%、アメリカで138%。好業績を受け、今後5年間でグローバル展開をさらに加速する方針だ。

 各国での具体的な動向としては、アメリカでは昨年オープンしたロングビーチのキャンプフィールドが大きな反響を呼び、2024年にはタイム誌の「World Greatest Places(世界で最も素晴らしい場所)」に選出。来年にはニューヨーク、ポートランドに続く新たな拠点としてシアトルに店舗をオープンする予定だという。韓国では今年9月に初の直営キャンプフィールドを開業したほか、キャンペーンヴィジュアルに人気グループBTSのVを起用したことで大きな話題を集めた。

スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」
スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」
スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」
スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」

スノーピークが韓国に初めてオープンしたキャンプフィールド「スノーピーク エバーランド キャンプフィールド」

Image by: スノーピーク

 中国においては、今年9月に現地法人を完全子会社化し、経営の自由度を確保。アパレルを軸とした事業を拡大し、2030年までに120店舗の出店を目指す。来年には新たにキャンプフィールドをオープンする予定だという。

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