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ワールド傘下の「ライトオン」、25年8月期は110店退店で構造改革に手応え 今期も退店継続

ライトオンの店舗画像

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ワールド傘下の「ライトオン」、25年8月期は110店退店で構造改革に手応え 今期も退店継続

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 ワールド系の投資会社傘下で再建を進めるライトオンが、「聖域なき構造改革」1年目に一定の手応えを得ている。2025年8月期は7期連続の最終赤字に沈んだが、不採算店舗110店の退店などのコスト改革が効き、純損失は前期の121億4200万円から4億4900万円に大幅改善。売上規模を縮小しながら、2026年8月期は黒字転換を見込む。

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 「(2029年8月期までの)5ヶ年計画のうち、最初の2年で予定していた内容が1年強で進んでいる。長らく売り上げ至上主義の社風だったが、減収しても利益目標を達成できることを社員みなで体感した1年だった」と、大峯伊索社長執行役員。ワールド出身の同氏は、ワールドグループのTOB(株式公開買い付け)によって、創業家に代わり2025年1月に代表取締役に就いた。

 期中の退店数は、当初計画の93店に対し、一部前倒しが進んだことで110店で着地。8月末時点の店舗数は230店と大幅にスリム化した。今期も退店を継続するが、「前期退店数に比べれば相当少なくなる」見込み。退店に伴う人員配置の見直しや、オフィスの原宿から台東区への移転なども実施した。

 退店影響を除いた既存店売上高は、通期で前期比16.7%減だった。引き続き厳しい数字だったが、これは「売り上げ偏重主義ゆえに、値引き販売で粗利を痛めていた」従来の売り方を改善しているためと説明。値引き抑制などを進めた結果、粗利率は前期比12.2ポイント増の52.0%で着地した。

 ワールドグループ傘下となって以降、6月頃から徐々に商品も入れ替わり、「(透かし編みのニットやチェック柄のシャツなど)マーケットトレンドを取り入れた商品には足元で反応が出ている」。今後はトレンドアイテムに強いサプライヤーとのPB(プライベートブランド)開発やワールドグループの企画ノウハウやサプライチェーンを生かし、さらなる改善につなげる。

 改革2年目となる2026年8月期は、「基盤固めの継続」「次期成長への準備」の年とする。売上高は前期比26.1%減の208億円予想だが、コスト構造改革で営業損益は2億4000万円の黒字(前期は4億5400万円の赤字)、純損益3000万円の黒字(同4億4900万円の赤字)を見込む。EC強化は1年目の未達事項だが、ワールドグループのインフラを活用した調達物流コスト改善や売れ筋商品の投入などを進める。

最終更新日:

◾️ライトオン2025年8月期通期業績
売上高:281億3000万円(前期比27.5%減)
営業損失:4億5400万円(前期は50億円)
純損失:4億4900万円(同121億4200万円)

◾️ライトオン2026年8月期業績予想
売上高:208億円(前期比26.1%減)
営業損益:2億4000万円の黒字(前期は4億5400万円の赤字)
純損益:3000万円の黒字(同4億4900万円の赤字)

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