BottがVERDYと初コラボ　アイコニックな世界観が交差したコレクションの背景とは

　アーティストのTEITOが手がけるストリートウェアレーベル「ボット（BoTT）」が、グラフィックアーティストVERDYとの初となるコラボレーションコレクションを発売した。12月6日と7日の2日間、心斎橋PARCOで開いたポップアップショップ「VERDY’S GIFT SHOP」は好評のうちに終了。12月20日と21日には、渋谷PARCOでポップアップを開催する。東京ポップアップを前に、10年来の仲であるというTEITOとVERDYに今回のコラボについて話を聞いた。

　今回のコラボは、VERDYからのオファーにより実現。今年8月にロンドンのドーバーストリートマーケット（Dover Street Market）でポップアップを行った際、ロンドンに詳しいTEITOを巻き込んで、共同で何か面白いことができないかと連絡を取ったという。当時のポップアップではTシャツのみの展開だったが、好評を受け今回カプセルコレクションでの展開に至った。

　TEITOは、話を持ちかけられた当時の心境について「出会ってから10年近くが経ち、僕の周りの人たちがVERDY君と一緒にプロジェクトをやったり、コラボしたりするのを見てきました。ただ、僕自身はずっと外から見ている立場で。だからこそ、今回ある程度の規模のコレクションを共に作ることができて、とても嬉しいです」と話す。

ポップアップ店内

　コラボコレクションでは、Tシャツ（9900円）やラグランTシャツ（1万1000円）、フーディー（2万3100円）、ワークジャケット（4万8400円）、プリントニット（3万3000円）、サーマルカットソー（1万6500円）、キャップ（9350円）などのアパレルアイテムに加え、VERDYのキャラクター「Visty」をベースに、TEITOがカラーリングを考案したフィギュアをラインナップ。ボットのシグネチャーアイテムをベースに、VERDYのキャラクター「VICK」や、同氏のプロジェクト「ガールズドントクライ（Girls Don’t Cry）」のフォントに着想したグラフィックなどをあしらい、両者のプレイフルな世界観を融合したアイテムを揃えた。

　コラボコレクションでTEITOが特に思い入れのある一着としてあげたのは、カーネーションのグラフィックをあしらったTシャツ。「母親への想いを背景に製作したTシャツです。VERDY君の作るグラフィックは、メッセージや思いが込められていて、それが個人的にとても好きな部分でもあります。今回のコラボでは、『ウエステッド ユース（WASTED YOUTH）』の象徴的なチューリップをカーネーションに差し替えて母への感謝を表現してもらいました」。

　VERDYはコラボを振り返り、「普段はTシャツやフーディーを中心に製作しているので、今回さまざまなアイテムをTEITOと考えることができて楽しかったです。お互いに代表的なデザインが明確にあるので、それを掛け合わせることで、2人にしかつくれないアイコニックなアイテムが完成したと思います」と語った。またポップアップについては、「コラボヴィジュアルは僕のLAチームがディレクションから撮影まで担当したのですが、とても気に入っていて。今回のポップアップでもお店の外に大々的に掲出しています。内装もTEITOがデザインした総柄を壁紙に使用し、僕たちの世界観が存分に楽しめる空間になっています」と話した。

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FASHION

◾️BoTT × VERDY POP UP SHOP
開催期間：2025年12月20日（土）、12月21日（日）
会場：渋谷PARCO
所在地：東京都渋谷区宇田川町15-1
※20日のみ販売を実施し、21日にはアイテムの展示を行う。

FASHIONSNAP 編集記者

菅原まい

Mai Sugawara

2002年、東京都生まれ。青山学院大学総合文化政策学部卒業後、2025年に新卒でレコオーランドに入社。中学生の頃から編集者を志し、大学生時代は複数の編集部でインターンとして経験を積む。特技は空手。趣味は世界中の美味しそうなお店をGoogleマップに保存すること。圧倒的猫派で、狸サイズの茶トラと茶白を飼っている。

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