
Image by: FASHIONSNAP

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絶対的王者・青山学院大学の総合優勝で幕を閉じた第102回箱根駅伝。青学は往路・復路ともに新記録をマークし、大会新記録の10時間37分34秒で9度目の頂に立った。盤石の強さを改めて印象づける一方で、選手たちの足元に目を向けると、もう一つの“勝負靴”の勢力図も浮かび上がってくる。
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今大会における全選手の着用ブランドを集計したところ、最多は「アディダス(adidas)」の74人(35.4%)。続いて「アシックス(ASICS)」が63人(30.1%)、「ナイキ(NIKE)」が35人(16.7%)、「プーマ(PUMA)」が32人(14.8%)だった。そのほか、「オン(On)」が3人(1%)、「ニューバランス(New Balance)」が2人(0.9%)、「ミズノ(MIZUNO)」が1人(0.4%)となった(合計210人、編集部調べ)。上位3ブランドは昨年の101回大会同様の結果で、顔ぶれは大きく変わらないが、今年はアディダスとアシックスが他社を引き離し、“二強”の構図がより鮮明になった。


青学の黒田選手が着用した「アディゼロ タクミ セン 11(ADIZERO TAKUMI SEN11)」
Image by: FASHIONSNAP
着用数トップのアディダスは、青山学院大や今大会で総合2位の國學院大とのパートナーシップも追い風に、箱根での着用が年々増加。定番は、厚底かつ軽量のトップモデル「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1」や「アディゼロ アディオス プロ 4」だが、今大会はそれ以外の選択肢も目立った。象徴的だったのが5区を走った青学・黒田朝日選手だ。“山登り”のコースである5区で区間新記録を樹立し、往路新記録にも貢献したが、足元はショートレース向けの「アディゼロ タクミセン 11」だった。コース特性に合わせてモデルを選べる商品群の豊富さが、着用の広がりにつながっているようだ。実際、区間賞の10人中6人がアディダスを着用。同社が掲げた「箱根でシェア50%」には届かなかったものの、存在感を示した大会となった。
アディダスを追うアシックスは、ナイキによる厚底革命を受けて発足したトップアスリート向けのシューズ開発プロジェクト「Cプロジェクト」の成果が今年も継続した形だ。2021年の第92回大会では着用者0人の屈辱に沈んだが、そこからじわじわ復権。昨年、ナイキを抜いて2位に浮上し、今年は着用者数をさらに大きく増やした。中でも、7区で区間賞を獲得した國學院大の高山豪起選手や、5区で快走を見せた早稲田大・工藤慎作選手らがCプロジェクトによる「メタスピード(METASPEED)」シリーズを着用。上位校の選手にとって“勝負靴”として定着しつつあることを示した。3番手のナイキは、「ヴェイパーフライ 4」や「アルファフライ 3」など、ブランドを象徴する上位モデルの着用が目立った。かつての絶対的優位という空気は薄れつつあるが、シェアが落ち着いた今も、要所で選ばれるブランドとして一定の存在を保っている。


メタスピードスカイトウキョウ
Image by: アシックス
そして今年、数字以上にインパクトが大きかったのがプーマだ。着用数は32人とナイキに迫る勢いで、順位争いの見せ場で存在感を示した。1区で区間新記録を打ち立てた青木瑠郁選手は「ディヴィエイト ニトロ エリート 3」、さらに2区ではヴィクター・キムタイ選手が「ファストR ニトロ エリート 3」を着用して5人抜きの走りを見せ、首位に躍り出るなど、要所で“結果の画”が残ることで、プーマの健闘が強く印象づいた大会となった。


ヴィクター・キムタイ選手が着用したプーマ「ファストR ニトロ エリート 3」
Image by: プーマ
少数派では、オンが3人、ニューバランスが2人、ミズノが1人。それぞれ着用者は限られているものの、ゼロではない点は押さえておきたい。特筆すべきは、10区で区間新記録を樹立した駒澤大の佐藤圭汰選手が、オンの「クラウドブームストライク(Cloudboom Strike)」を着用していたことだろう。少数勢力とはいえ、選手との噛み合わせや新作の投入次第では、来年以降の構図が変わる可能性もある。
今年の箱根で見えたのは、アディダスとアシックスが上位を分け合う「二強」の定着と、そこへプーマが勢いよく迫る構図だ。かつての王者・ナイキが確かな支持を保ちながら、新興ブランドの動きも活発になっている。来年は二強がさらに差を広げるのか、それとも追う側が一気に距離を詰めるのか。次の箱根の読みどころの一つとして、引き続き選手の足元に注目したい。
最終更新日:
■第102回大会区間賞
1区:青木瑠郁(國學院大)プーマ ※区間新
2区:ヴィクター・キムタイ(城西大)プーマ ※区間新
3区:本間颯(中央大) アディダス
4区:鈴木琉胤(早稲田大)アディダス
5区:黒田朝日(青山学院大)アディダス ※区間新
6区:小池莉希(創価大)アディダス
7区:高山豪起(國學院大)アシックス
8区:塩出翔太(青山学院大)アディダス
9区:佐藤有一(青山学院大)アディダス
10区:佐藤圭汰(駒澤大)オン
■箱根歴代区間記録
1区:2026年第102回大会、青木瑠郁(國學院大)プーマ ディヴィエイト ニトロ エリート 3
2区:2026年第102回大会、ヴィクター・キムタイ(城西大)プーマ FAST-R ニトロ エリート 3
3区:2020年第96回大会、イエゴン・ヴィンセント(東京国際大)ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
4区:2023年第99回大会、イエゴン・ヴィンセント(東京国際大)アディダス アディゼロ アディオス プロ 3
5区:2026年第102回大会、黒田朝日(青山学院大) アディダス アディゼロ タクミ セン 11
6区:2025年第101回大会、野村昭夢(青山学院大) アディダス アディゼロ アディオス プロ 4
7区:2020年第96回大会、阿部弘輝(明治大学大)ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
8区:2026年第102回大会、塩出翔太(青山学院大)アディダス アディゼロ アディオス プロ エヴォ 2
9区:2022年第98回大会、中村唯翔(青山学院大)ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%
10区:2026年第102回大会、佐藤圭汰(駒澤大)オン クラウドブームストライク
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