

スパンデックス繊維「ライクラ(LYCRA)」を手掛ける米ザ・ライクラ・カンパニー(The LYCRA Company)が、米テキサス州南部地区連邦破産裁判所にチャプター11(連邦破産法第11章)の適用を申請した。顧客やサプライヤー、従業員への影響はないとしている。事前調整型の手続きを通じて12億ドル超の債務削減を進め、資本構成の見直しにより財務基盤の立て直しを図る。
ADVERTISING
同社は米国デラウェア州ウィルミントンに本社を構え、アパレルおよびパーソナルケア業界向けに繊維および技術ソリューションの開発・生産を行っている。主要ブランドはライクラのほか、吸汗速乾繊維「クールマックス(COOLMAX)」、ストレッチ繊維「T400」、高機能中綿素材「サーモライト(THERMOLITE)」など。
同社は、債権者の大多数と再建支援契約(RSA)を締結。主要債権者は事前調整型の再建計画に賛成票を投じることに同意している。同社は財務再編を迅速に完了し、45日以内にチャプター11の手続きを終える見込みだという。また、主要ステークホルダーは少なくとも7500万ドルの新規資金供給に合意。これに加え、同額規模のエグジット・ファイナンスも確保する見通しで、チャプター11手続完了時に必要資本を確保できるとしている。最高経営責任者(CEO)のゲーリー・スミスは「債務を大幅に削減し、財務基盤を強化するための断固たる措置を講じるという点で、ザ・ライクラ・カンパニーにとって重要な節目となります。この一歩により、今後もお客様への提供を続け、パートナーを支え、皆さまが信頼する高品質な製品をお届けしていきます」とコメントしている。
今回の破産申請は長年にわたる財政難が背景にある。イギリス発のファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」によると、同社が債権者によって買収されるのは、直近4年間で2度目。2022年には、前事業所有者である中国の山東如意集団が同社買収時の借入金で債務不履行に陥り、債権者に全保有株式を譲渡している。
最終更新日:
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
















