
昨今の原材料費や原油価格の高騰、物流コストの上昇、さらには断続的な為替変動を受け、日本の化粧品の主要ブランドによる価格改定が相次いでいる。特にイラン情勢の緊迫化に伴い、原油価格を押し上げるだけでなく、プラスチック容器の原材料やアルコール成分の供給網を直撃。 これに円安基調が追い打ちをかけ、企業努力だけではコストを十分に吸収できず、価格改定を余儀なくされる企業が増えている。
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この価格改定の波は、百貨店に並ぶラグジュアリーブランドから、生活に密着したドラッグストアコスメまで、輸入、国産関わらず、全てのカテゴリーで拡大している。
主な要因は、原材料費や原油高の影響を受けた値上げだ。国内ブランドでは、ロート製薬が、原油やエネルギー、物流の費用上昇に伴い、原材料および包装資材などの価格の高騰を理由に、「肌ラボ」と「メラノCC」シリーズの価格を、4月出荷分から順次改定。「肌ラボ 極潤ヒアルロン液」「肌ラボ 極潤プレミアム ヒアルロン液」「肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水」「メラノCC ディープクリア酵素洗顔」など38品が、出荷価格ベースで現行価格より10%程度値上げする。
4月はロート製薬のほか「オサジ(OSAJI)」が、4月15日から定番商品を値上げする。「ニュアンス フェイスカラー」(3190円→3300円)、「アップリフト ネイルカラー」(2090円→2200円)、「リトリートハンドマッサージセラム」(2750円→2970円)、「オードトワレ」(6600円→7150円)、「エンリッチバイオセラム」(5170円→5390円)など28品が対象となる。
5月は、1日からの値上げを発表した「エトヴォス(ETVOS)」が、「モイスチャライジングセラム」(4620円→4994円)、「薬用 ホワイトニングクリアセラムW」(5940円→5995円)、「ミネラルシルキーベール」(3520円→3872円)、「ミネラルアイバーム」(2750円→2992円)などの79品を値上げ。
「コスメデコルテ(DECORTÉ)」は6月1日から一部商品の価格を改定する。「リポソーム アドバンスト リペアセラム」(50mL 1万2650円→1万3200円)、「AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス Ⅱ」(1万1550円→1万2100円)、「AQ リペア スムース シャンプー」(250mL 4070円→4400円)、「AQ リペア スムース トリートメント コンディショナー」(250g 4620円→4950円)などスキンケアとヘア&ボディの89品が対象となる。
6月2日から一部商品の価格を改定する「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)」は、「ロードゥ イッセイ オードパルファム」(50mL 1万5950円→1万6940円)、「ロードゥ イッセイ プールオム オードトワレ」(75mL 1万1000円→1万2100円)、「ル セルドゥ イッセイ オードパルファム」(50mL 1万2650円→1万3090円)など50品が対象。
外資系企業では、原料価格、製造費用に加え、輸送費用の高騰が要因となる。「ディオール(DIOR)」は、一部商品を値上げした。「ミス ディオール パルファン」(1万8040円→1万9140円)、「ソヴァージュ オードゥ パルファン」(60mL 1万5400円→1万6170円)、「ラ コレクシオン プリヴェ オードゥ パルファン」(50mL 2万5300円→2万8270円)、「ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック」(7370円→7810円)、「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」(4730円→4840円)など187品が対象。
ディオールと同じLVMHグループの「ジバンシイ(GIVENCHY)」も、原料の価格変動とメゾンのグローバル戦略を理由に、4月15日から一部商品の価格を引き上げる。「プリズム・リーブル」(8250円→8360円)、「ルージュ・ジバンシイ・ベルベット・マット」(5940円→6050円)、「ローズ・パーフェクト」(4620円→4950円)、「イレジスティブル オーデパルファム」(50mL 1万6060円→1万6720円)、「ランテルディ オーデパルファム」(80mL 1万9140円→1万9910円)など116品が対象。
そのほか、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は、香水原料、包装材料の高騰および為替変動の影響を理由に、5月1日から価格を改定する。「ドルチェ&ガッバーナ マイ ディヴォーション オードパルファム インテンス」(50mL 1万9250円→1万9690円)、「ドルチェ&ガッバーナ ライトブルー オードトワレ」(50mL 1万2540円→1万3090円)、「ドルチェ&ガッバーナ オードトワレ」(50mL 1万1770円→1万2100円)など53品が対象だ。
一方で、値上げラッシュとは一線を画し、戦略的に価格を引き下げたブランドもある。資生堂の敏感肌向けブランド「d プログラム」は、昨年10月の化粧水と乳液シリーズのリニューアルに合わせ、価格を約400〜600円値下げした。従来目的別に展開していた5シリーズを3シリーズに絞り、生産・在庫コストの効率化を図っている。
また、韓国コスメ「エスポア(espoir)」は、代表商品のクッションファンデーション「ビーベルベットカバークッション」と「ビーグローボリュームクッション」の価格を3300円から2970円へ、3月から順次改定。「より多くの人に手に取ってもらい、ブランド認知を高めたい」意向からだ。「ドクターシーラボ(Dr.Ci:Labo)」は、システムの調整に伴い、2月から一部商品の価格を改定。「VC100エッセンスローションEX ポンプタイプ」(285mL 8965円→8910円)、「ハーバルゲルEX」(4125円→4070円)、「エンリッチメディカリフト ニードルセラム」(1万7325円→1万7270円)など27品が対象となる。
値上げブランド一覧
【1月】
・「シスレー(sisley)」
・「ナーズ(NARS)」
・「クラランス(CLARINS)」
・「カネボウ(KANEBO)」
・「シャネル(CHANEL)」
【2月】
・「スック(SUQQU)」
【3月】
・「イソップ(Aēsop)」
・「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」
・「ゲラン(GUERLAIN)」
・「ランコム(LANCÔME)」
【4月】
・ロート製薬(4月から順次)
・「ディオール(DIOR)」(4月8日〜)
・「ジバンシイ(GIVENCHY)」(4月15日〜)
・「オサジ(OSAJI)」(4月15日〜)
【5月】
・「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」(5月1日〜)
・「エトヴォス(ETVOS)」(5月1日〜)
【6月】
・「コスメデコルテ(DECORTÉ)」(6月1日〜)
・「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)」(6月2日〜)
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