モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする「ファッションギークへの道」第2弾のテーマは「白の無地シャツ」。シルエットや着心地、透け感など、メンズのSサイズを基準に様々なブランドの定番白シャツをレビューします。vol.8は「ポール スミス(Paul Smith)」。

世界各国で展開するイギリスブランド「ポール スミス」は、1970年にセレクトショップとして創業。好調だったショップのオリジナルブランドとして最初に制作したのがシャツだったそう。現在では各業界の著名人を顧客に持ち、創業者ポール・スミスは英国を代表するデザイナーに。2000年にはエリザベス女王からナイト爵位を授与されています。
2017春夏に登場した新作「ブロードドレスシャツ」は、今季から展開される新定番。衿型はイングリッシュスプレッドカラーとも言われる英国ではスタンダートなセミワイドカラーで、肩幅40cm、身幅48cmとシルエットは細身に作られています。120/2のブロードを使用しているため柔らかく高級感がありますが、*スケ透けレベルは若干透けるため「3」。フロントの第一ボタンとカフスのボタンホールにはオレンジの糸、カフス裏にはポール スミスを代表するアーティストストライプがあしらわれるなど、ブランドらしい遊び心がポイントになっています。
*スケ透けレベル とは?
男性にとって白シャツ選びの重要ポイントでもある"透け感"を3段階で評価した独自指標
1 - 全く透けない / 2 - やや透ける / 3 - 結構透ける
天幅(サイズチャート8)は本企画の全白シャツの平均値より3.9cmも短く作られいて、第一ボタンを閉めるとかなり詰まった印象。*フィット感は指1本分のゆとりがあったので「タイト」です。また、Hanesの赤パックを着用して検証したところ、画像のように全く見えませんでした。ドレスシャツとして様々なバリエーションをそろえるポール スミスの中では1万7280円と比較的お手頃価格。スーツにもぴったりな英国ブランドらしいオーソドックスなシャツですが、袖元のストライプを思いきり楽しむにはカジュアルシーンや晴れの日の使用をおすすめします。
*フィット感とは?
第一ボタンを閉めた時、どれだけ首元にゆとりがあるかを3段階で評価した独自指標 ※首周り36cmの日本人男性の場合
タイト- 指2本で窮屈 / ジャスト - 指2本で少しゆとりがある / ルーズ-指3本入る
■ファッションギークへの道 白シャツ編
・vol.1 INDIVIDUALIZED SHIRTS
・vol.2 無印良品
・vol.3 MARGARET HOWELL
・vol.4 N.HOOLYWOOD
・vol.5 THOM BROWNE
・vol.6 A.P.C.
・vol.7 ENGINEERED GARMENTS WORKADAY
・vol.8 PAUL SMITH
・vol.9 Gap
・vol.10 BEAMS PLUS
・vol.11 TOMORROWLAND
・vol.12 JIL SANDER
・vol.13 Polo Ralph Lauren
・vol.14 SOPHNET.
・vol.15 THE
・vol.16 SCYE BASICS
・vol.17 KICS DOCUMENT.
・vol.18 UNIQLO
・vol.19 digawel4
・vol.20 GUCCI
・vol.21 visvim