モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする新連載「ファッションギークへの道」。第2弾のテーマは、男の定番アイテム「白の無地シャツ」。シルエットや着心地、透け感など、メンズのSサイズを基準に様々なブランドの定番白シャツをレビューします。vol.13は「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」。

1967年にラルフ・ローレン氏が「ポロラルフローレン」の前身となるネクタイブランド「ポロ」をスタート。現在では「ラルフローレン ブラックレーベル(Ralph Lauren Black Label)」や「ダブル アール エル(RRL)」など多数のレーベルがあり、「ポロ ラルフローレン」はリオ五輪のアメリカ代表ユニフォームのデザインを担当しました。ネクタイブランドとしてスタートしたこともあり、ネクタイを合わせるシャツの品質にも定評があります。
タグや生地などの細かい変化がありますが、30年以上定番として展開している「THE OX SPORT SHIRT」をリサーチ。着丈74cmに肩幅44cm身幅54.5cmと全体的にゆったりとしたシルエットで、胸元にはブランドを代表するポニーマークのロゴが施されています。ヨークは表裏に加え左右をつなぎ合わせた4枚の生地で作られており、肩の動きに沿うように作られています。袖は剣ボロのボタンホールが横開きになっているのでゆとりがありました。オックスフォードを使用した生地に透け感はなかったので、*スケ透けレベルは「1」です。
*スケ透けレベル とは?
男性にとって白シャツ選びの重要ポイントでもある"透け感"を3段階で評価した独自指標
1 - 全く透けない / 2 - やや透ける / 3 - 結構透ける
第一ボタンを閉めた時、指2本がピッタリ入ったため*フィット感は「ジャスト」とさせていただきます。Hanesの赤パックを着用して検証したところ、画像のようにリブが見えるほどの開きでした。襟のロールやラウンドカフス、表前立てなどオックスフォードボタンダウンシャツを代表するディテールが詰まっており、シルエットは全体的にゆったりとしていて背中にはボックスプリーツが入っているので、動きやすくストレスを感じにくいです。通気性に優れた生地で全体的にゆとりがあるため、少し気温が上がった季節でも心地よく着用できそうです。
*フィット感とは?
第一ボタンを閉めた時、どれだけ首元にゆとりがあるかを3段階で評価した独自指標 ※首周り36cmの日本人男性の場合
タイト- 指2本で窮屈 / ジャスト - 指2本で少しゆとりがある / ルーズ-指3本入る
■ファッションギークへの道 白シャツ編
・vol.1 INDIVIDUALIZED SHIRTS
・vol.2 無印良品
・vol.3 MARGARET HOWELL
・vol.4 N.HOOLYWOOD
・vol.5 THOM BROWNE
・vol.6 A.P.C.
・vol.7 ENGINEERED GARMENTS WORKADAY
・vol.8 PAUL SMITH
・vol.9 Gap
・vol.10 BEAMS PLUS
・vol.11 TOMORROWLAND
・vol.12 JIL SANDER
・vol.13 Polo Ralph Lauren
・vol.14 SOPHNET.
・vol.15 THE
・vol.16 SCYE BASICS
・vol.17 KICS DOCUMENT.
・vol.18 UNIQLO
・vol.19 digawel4
・vol.20 GUCCI
・vol.21 visvim