モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする新連載「ファッションギークへの道」。第2弾のテーマは、男の定番アイテム「白の無地シャツ」。シルエットや着心地、透け感など、メンズのSサイズを基準に様々なブランドの定番白シャツをレビューします。vol.15は「ザ(THE)」。

2012年に設立された「ザ」は「世の中の定番を生み出し、定番の基準値を引き上げていくこと」をキーワードに、「これこそは」と呼べるモノづくりを目指しています。雑貨の展開が多く、ウエアはTシャツとシャツのみ。主にECとオリジナルショップ「THE SHOP」で販売しています。
定番シャツ「THE SHIRT」は、「あらゆるシーンに使え、さりげないのにきちんと見える切り札になるシャツ」をコンセプトに製作。ユニセックス展開で、男性のSサイズ相当に当たるということでMサイズを着用してみました。着丈は66cmと短めで肩幅40cm、身幅48cmとシルエットもタイトに作られています。ボタンの掛け外しをしやすくするため、すべりにくくボタンが留めやすい貝ボタンを使用するだけでなく、ボタンを少し傾けて縫いつける「鳥足付け」やジャケットなどで用いられる「鳩目型」のボタンホールを採用するなど仕様にもこだわっています。スーピマコットンを使用したオックスフォード生地は柔らかく、通気性に優れていますが透けの心配はありませんでした。*スケ透けレベルは「1」です。
*スケ透けレベル とは?
男性にとって白シャツ選びの重要ポイントでもある"透け感"を3段階で評価した独自指標
1 - 全く透けない / 2 - やや透ける / 3 - 結構透ける
第一ボタンを閉めた時、指2本がピッタリ入ったため*フィット感は「ジャスト」とさせていただきます。Hanesの赤パックを着用して検証したところ、画像のように全く見えませんでした。カジュアルシャツに見られるディテールが多いので、インナーはもう少しネックの詰まったものを選びタックアウトで着こなすのがオススメ。特別にMサイズを選びましたが全体的に小さめで作られているので、サイズ感が気になる方はLやXLのサイズを選ぶといいかもしれません。
*フィット感とは?
第一ボタンを閉めた時、どれだけ首元にゆとりがあるかを3段階で評価した独自指標 ※首周り36cmの日本人男性の場合
タイト- 指2本で窮屈 / ジャスト - 指2本で少しゆとりがある / ルーズ-指3本入る
■ファッションギークへの道 白シャツ編
・vol.1 INDIVIDUALIZED SHIRTS
・vol.2 無印良品
・vol.3 MARGARET HOWELL
・vol.4 N.HOOLYWOOD
・vol.5 THOM BROWNE
・vol.6 A.P.C.
・vol.7 ENGINEERED GARMENTS WORKADAY
・vol.8 PAUL SMITH
・vol.9 Gap
・vol.10 BEAMS PLUS
・vol.11 TOMORROWLAND
・vol.12 JIL SANDER
・vol.13 Polo Ralph Lauren
・vol.14 SOPHNET.
・vol.15 THE
・vol.16 SCYE BASICS
・vol.17 KICS DOCUMENT.
・vol.18 UNIQLO
・vol.19 digawel4
・vol.20 GUCCI
・vol.21 visvim