モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする「ファッションギークへの道」第2弾のテーマは「白の無地シャツ」。シルエットや着心地、透け感など、メンズのSサイズを基準に様々なブランドの定番白シャツをレビューします。vol.17は「キクス ドキュメント.(KICS DOCUMENT.)」。

武石佳南子が手がける「キクス ドキュメント.」は2012年にデビュー。「MADE IN JAPAN」に留まらず、生地、縫製、パターン、加工の全てを日本の職人技術で生産する「ALL MADE IN JAPAN」がポリシーのブランドです。
ブランド設立当初から展開している定番シャツ「HEAVY OX BASIC SH」は、人間工学を取り入れた立体パターンが特徴。袖付けをセットイン(後付け)する縫製により、肩から腕の前方向への運動量が増える前振り袖を採用しているので、自然な動きにストレスを感じにくいよう作られています。ヨークは10cmと長く、ラウンドカフスですが一般的なものより丸みがあります。重さ324gのシャツは厚さがあり、透け感の心配はありませんでした。*スケ透けレベルは「1」です。
*スケ透けレベル とは?
男性にとって白シャツ選びの重要ポイントでもある"透け感"を3段階で評価した独自指標
1 - 全く透けない / 2 - やや透ける / 3 - 結構透ける
第一ボタンを閉めた時、少し首に沿う感覚がありましたが指3本分の余裕があったため*フィット感は「ルーズ」とさせていただきます。Hanesの赤パックを着用して検証したところ、画像のようにリブが全く見えませんでした。オックスフォード地のゆったりとしたシルエットですが、襟にはレギュラーカラーを採用してカジュアルすぎないように作られています。前立てのタブや裾サイド部分のガジェットなどヴィンテージシャツに見られるディテールは、シャツからスタートしたという同ブランドのこだわりを感じました。
*フィット感とは?
第一ボタンを閉めた時、どれだけ首元にゆとりがあるかを3段階で評価した独自指標 ※首周り36cmの日本人男性の場合
タイト- 指2本で窮屈 / ジャスト - 指2本で少しゆとりがある / ルーズ-指3本入る
■ファッションギークへの道 白シャツ編
・vol.1 INDIVIDUALIZED SHIRTS
・vol.2 無印良品
・vol.3 MARGARET HOWELL
・vol.4 N.HOOLYWOOD
・vol.5 THOM BROWNE
・vol.6 A.P.C.
・vol.7 ENGINEERED GARMENTS WORKADAY
・vol.8 PAUL SMITH
・vol.9 Gap
・vol.10 BEAMS PLUS
・vol.11 TOMORROWLAND
・vol.12 JIL SANDER
・vol.13 Polo Ralph Lauren
・vol.14 SOPHNET.
・vol.15 THE
・vol.16 SCYE BASICS
・vol.17 KICS DOCUMENT.
・vol.18 UNIQLO
・vol.19 digawel4
・vol.20 GUCCI
・vol.21 visvim