Culture 平成生まれの音と服

【連載:平成生まれの音と服】MSN テヤンボーイと渋谷「ウィズム」

 ヒップホップグループ「メセン(MSN)」のメンバーながら個人でも活動する若手ラッパー テヤンボーイ(Taeyoung Boy)。ラップ歴わずか2年にも関わらず、ハイレベルなトラックチョイスとリリックメイキングでじわじわと話題を集めている。服飾の学校出身という彼が求めるファッションや音楽の「スタイル」とは。足繁く通っているという渋谷の「ウィズム」で聞く「平成生まれの音と服 vol.10」。

 

-はじめに自己紹介をお願いします。

 テヤンボーイ(Taeyoung Boy)です。94年生まれ、23歳。東京生まれ東京育ちです。メセン(MSN)というヒップホップグループにも所属しながら個人でも活動しています。

-メセン(MSN)の楽曲はヒップホップですがメロウで聴きやすい印象です。

 他のラッパーが選ばないような曲を中心に使っていて、シティポップまではいかないですけど、耳障りの良いラフに聴ける音を意識しています。MVの作り方も同様で、「Machikaze」という曲のMVは鎌倉で撮影したのですが、映像的にもヒップホップっぽくないゆるい感じのものにしました。

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-個人活動もされていると思いますが、メセン(MSN)とは音楽的にはどういった違いがありますか?

 メセンでは最初にトラックがあってそこからフックを作って、3人でバースを考えていく流れなんですけど、個人で作るときはトラックを最初に作ります。曲調も、もうちょっとヒップホップ要素の強いものになっていますね。

-影響を受けたアーティストはいますか?

 僕個人としては小学生の時からUSのヒップポップが好きでよく聴いていて、日本のアーティストだとキューエヌ(QN)さんとかシーダ(SEEDA)さんに影響を受けました。親が音楽好きで家ではいつもJ-WAVEが流れていたので、自然と音楽へは興味を持つようになったんだと思います。

-メセンは2016年結成で、テヤンボーイさん自身もラップを初めて2年ほどと聞きました。ラップを始めたきっかけは?

 文化服装学院でケーケー(メセンの現メンバー)に出会ったのをきっかけにフリースタイルのラップに興味を持ちました。それで足を運んだQNさんのライブにすごく衝撃を受けて、ラップの経験ゼロなのに終了後、楽屋に押しかけて「レーベル入れてください」って直談判したんです(笑)。さすがにレーベルにはすぐには入れなかったですが、QNさんに「とりあえず曲作ってきて」と言われたので友達に頼んでトラックもらって「pool」という曲を作ったのが始まりでした。完成してすぐにQNさんに持って行ったんですが、すごく気に入ってもらえて。嬉しくてサウンドクラウド(SoundCloud)に音源をあげたら思った以上の反響もあり、それから今でも続けているという感じですね。

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-文化では何を学んでいたんですか?

 ファッション流通科に在籍していたんですけど、勉強もしないでほとんど遊んでいました(笑)。文化に行って一番良かったのは友達との出会いで、ケーケーもそうですけど、本当に好きなもので繋がると"でかい"ですね。バイブスが一緒なので。

-なぜ文化に通おうと思ったんですか?

 2個上の姉が普通の4年制大学に通ってたんですけど、その生活を見て大学生ってどうなんだろう?って思っちゃって。親からは好きなことを勉強しなさいと言われていたので、なんとなくファッションの勉強をしてみたいなと思って文化を選びました。でも、いざ入ってみると周りのファッションに対する意識の高さに面食らいましたね。入学式とかみんな殺気立ってるというかめちゃくちゃピリついてて。僕は正直ノリで入ったので入学前から同級生にツイッター(Twitter)で「ファッションなめてる?」くらいの感じで喧嘩売られたりもしましたね(笑)。

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-もともとファッションは好きだったんですか?

 そうですね。でも当時はブランドに詳しいというわけじゃなくて、古着を自分流に着るのが好きでした。文化に入学してからはコム デ ギャルソン(Comme des Garçons)やヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)にはまって、髪を伸ばして全身真っ黒みたいな格好したり。2年になってからはちょっと落ち着ついて、そのくらいからウィズム(WISM)に行くようになりました。

-ウィズムはどうやって見つけたんですか?

 学生時代は暇だったので学校が終わってから原宿の方までよく散歩してたんですけど、その時にたまたま見つけました。確かクマが書いてある袋にウィズムのロゴがプリントされているようなデザインだったと思うんですけど、ショッパーのデザインがすごく好きで。流れてる音楽や内装もかっこよかったし、店員さんも優しかったのでファンになりました。

-最近もよくウィズムには行ってますか?

 行っていない時期もあったんですが、今年に入ってフラッと行ってみたらめちゃめちゃ自分好みの感じにリニューアルしててまた通い始めるようになりました。正直、今のウィズムが一番好きですね。他にはないアイテムがあって、カルチャーがしっかり見える。今日着ているフリースもウィズムで買いました。あとは今年「エメレオンドレ(Aimé Leon Dore)」にはまってTシャツも買いましたね。今はプルオーバーのパーカーを狙ってます。

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-服を選ぶ時に気をつけることはありますか?

 まずはサイズ感。次にデザインです。ラップをやっていくうちに着る服も変わっていて、最初はディッキーズにでかいパーカーみたいなコテコテの格好だったんですけど、USとか韓国のラッパーを見てると音楽だけじゃなくてファッションも自由に表現できている人が多いなって気づいたんです。だから最近は自分に嘘をつかないで純粋に好きなものを着ています。今日はコム デ ギャルソンのパンツを履いているんですけど、ストリートスタイルにモードブランドのアイテムを取り入れるのが好きです。

-自分のスタイルがある人はかっこいいですよね。

 やっぱり服って何を着るかじゃなくて、誰が着るかの方が重要だと思うんです。音楽も同じで何をやるかではなく、誰がやるか。ラップをやる人が増えていますけど、かっこいい音楽、センスあるやつは正直少ないと思います。やっぱりアーティストならライブや音源でかまさないと。自分もラッパーなんでまずはライブでかまさないとって気持ちがあります。heiseiumarenoototohuku-taeyoungboy-20171211_023.jpgheiseiumarenoototohuku-taeyoungboy-20171211_046.jpgheiseiumarenoototohuku-taeyoungboy-20171211_032.jpg

-最後に今後の目標を教えてください。

 来年3月にドロワット(Droittte)というプロデューサーと連名でミニアルバムを出すので、完成度の高い作品にできるように頑張りたいですね。夏終わりくらいには韓国や台湾でライブをしたいです。あとは小さい頃から聴いていたJ-WAVEに出ることですかね(笑)

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WISM 渋谷店
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-17-20
電話番号:03-6418-5034
営業時間:月火木日 11:30〜20:00、水金土祝 11:30〜20:30
公式サイト

【平成生まれの音と服】
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NINJASアイと三軒茶屋「トロープ」
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